闇ビーストテイマー・ナタ32
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ルークが難しげな本を何冊か持って受付にやって来ます。ルークと目が合うと先輩の女性も少しそわそわし始めました。

 

「これを三日間貸し出していただけますか?」

 

「三日間で読めなかった場合でも返却していただけるなら」

 

「大丈夫です。三日あれば十分読めますから」

 

「わかりました。返却期限は必ず守ってくださいね?」

 

「もし破った場合はどうなるのですか?」

 

「騎士団に頼んでゲオルグ様のお宅へ取りに伺うかもしれませんね?」

 

「それはちょっと困りますね…」

 

「冗談ですよ?本気にしないでください」

 

「あなたが冗談を言われる方だとは思いませんでした」

 

「私も冗談は嫌いです」

 

「あなたとは気が合いそうですよ?」

 

ルークが図書館から出て行くと、先輩の女性も胸の高鳴りを抑えようと胸に手を当てて、深呼吸していました。

 

「あれ…先輩もあのお方にメロメロじゃないですか?」

 

「ち、違います!これはただ…動悸が激しくなって…」

 

「好きだからドキドキするんですよー?」

 

「こ、こんな事は今までなかったのに…」

 

「私だって今までこんな気持ちにされた事なかったんです」

 

「ああ、どうしましょう?三日後にまたゲオルグ様が来た時、私はなんて答えたら良いの…」

 

「答えるって…まさか!先輩、あのお方と休日にお食事に行くつもりですか?」

 

…つづく

説明
どうしても書きたくて書いた裏の続き、第32話。
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