闇ビーストテイマー・ナタ38
[全1ページ]

二人は郊外の森の中へやって来ました。ルークがアークよりも高い綺麗な澄んだ声で、アークの曲を歌います。眼鏡の女性は顔が青ざめました。

 

「これは…!あの有名な…私でも知ってるわ」

 

「お気に召しませんでしたか?」

 

「レコードは全て回収されたはずじゃなかったの?ミッシェルが持ってるなんて…」

 

「騎士団に通報するつもりですか?」

 

「いえ、通報したら…曲を聴いていたのが、バレただけでも罰金を取られますよ?」

 

「だから噴水広場では歌わなかったんですよ」

 

「あんなところで歌ったりしたら大騒ぎになります!」

 

「僕が騎士団に捕まるのは困ります」

 

「誰にも言いません…」

 

「ルールに厳しいあなたが、どうしてルールを破った僕を、騎士団に通報しないのですか?」

 

「それは…あなたを…愛してるから」

 

「まだ僕とは会ったばかりなのに?」

 

「でも…こんな気持ち…初めてなの」

 

「僕の顔があの事件の犯人のアークと似ているのは気付いていましたか?」

 

「そうなの?実はアイドルのアークにはあまり詳しくなくて…。政治家だった頃のルシファーは黒髪に染めてたようだけど、アイドル時代はあなたみたいな金髪だったの?黒髪のイメージしかなかったわ」

 

「そうですね。事件当時は黒髪に黒い翼だったと記述されていましたし、そのイメージの方が強かったのかな?ジロジロ見られてたのは、アークに似てるからだと思ってましたが…」

 

「見られていたのは…あなたの容姿が…とても神々しいからだと思います」

 

「アークの正体は最上級天使のセラフィムだったそうですからね。神に最も近い存在ですよ」

 

…つづく

説明
どうしても書きたくて書いた裏の続き、第38話。
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
91 91 0
タグ

リュートさんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。

<<戻る
携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com