闇ビーストテイマー・ナタ43
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ルークは溝に落ちていた、金色のバッヂを拾い上げました。

 

「第一級魔術師のバッヂだよ?」

 

「確かに変な電撃の魔法を食らわされた」

 

「今日はもう帰ろう。これ以上、手がかりはないみたいだ」

 

「えっ、もう帰るのか?犯人の目星は付いたって事か」

 

「いや、明日にならないと調べられない」

 

翌朝、二人は図書館を訪れました。眼鏡の女性がルークを見て目を輝かせています。

 

「返却日はまだでしたのに…。今日お越しになられるなんて思いませんでした」

 

「大至急、調べて欲しい事があるんです」

 

「はい、私に出来る事ならなんでも」

 

「このバッヂの持ち主の名前と住所を知りたいのです」

 

「第一級魔術師のバッヂですね。通し番号がありますので、すぐ調べられますが…」

 

「よろしくお願いします…」

 

「個人情報保護の為、お教えするわけには…」

 

「僕の母がこのバッヂの持ち主に…」

 

「えっ、ゲオルグ様のお母様が?それは大変ですね!」

 

「規則を破ってはいけないのはわかっていますが、どうか母を救う為に力を貸してください」

 

「わかりました。帳簿で通し番号を照合して参ります」

 

サルバドールは横で見ていて呆れていました。

 

「お前…まさかこんな時の為に、あの女を落としたのか?」

 

「まさか!利用できるものは利用するのが僕の主義だよ?」

 

…つづく

説明
どうしても書きたくて書いた裏の続き、第43話。
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