闇ビーストテイマー・ナタ45
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ルークは堂々とノックしてドアを開けました。ルークの顔を見た瞬間、中にいた主人は血の気がサーッと引いていました。

 

「あ、あなたは…!間違いなくルシファー・マルヴェール。生きていたと言う噂は本当だったんだな」

 

「ナターシャ・マルヴェールをどこに隠しましたか?もし殺したと言うなら、あなたを殺します」

 

「ここにはいません…。でも生きています。どうかお許しを!」

 

「許せませんね。ナターシャ・マルヴェールが無事ならば、今回は見逃してあげますが、今後こんな真似をしたら、どうなるか教えてあげましょうか?」

 

書斎の中央に置いてあった石膏の像を、一瞬にして粉々に砕いてしまいました。

 

「次はあなたをこうして差し上げます…」

 

「わ、わかりました!ナターシャ・マルヴェールは今、闇市の元締めが預かっています」

 

「闇市の元締めはどこにいるんですか?」

 

「ご案内致しますので馬車を用意するのを待っていてください」

 

「妙な真似をしたら、どうなるかわかっていますね?」

 

「はい、ルシファー・マルヴェールの強さは第一級魔術師連盟の間でも語り継がれています」

 

ルークが堂々と玄関から出て来たのを、正門の柵の隙間からサルバドールは見ていて驚きました。

 

「なんで玄関から出てくるんだよ!見つかったなら捕まらないのか?」

 

「少しハッタリをかましたら大人しく言う事を聞いたよ?僕にはまだお父さんほどの魔力はないんだけど、どうもお父さんだと勘違いしてるらしくてね」

 

「どう言う事なんだ?」

 

「僕はルシファー・マルヴェールって事になってる。話を合わせておいてくれないか?」

 

「うーん、よくわかんねぇけどルークがアークだって思わせておけば良いんだな?」

 

「これからお母さんのいるところに連れて行かせる。危険だと思うけどサルバドールも付いてくるかい?」

 

「もちろん行くよ?付いてくんな!って言われるかと思ってたけど…」

 

「僕だけではお母さんを助けられないかもしれないからね」

 

…つづく

説明
どうしても書きたくて書いた裏の続き、第45話。
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