闇ビーストテイマー・ナタ63 |
魔物の中の一匹が他の魔物たちに言いました。
「みんな!力を合わせて俺たちを苦しめた人間たちに復讐してやろうぜ?」
「えっ、話が違いますよ?助けてあげたら遠くへ逃げてくれるって言ったから助けたのに…」
「そんな約束、俺はしてねぇし!こいつが勝手に約束しただけだろが?俺は聞く気ないねー」
「そんな…!言う事を聞いてくれないと僕はすごく困るんです」
「言う事を聞く義理なんかねぇよ?」
「恩人を裏切る気か?」
最初に助けられた魔獣も腹を立てて止めようとしましたが、他の魔物たちはみんなその魔物の意見に賛同しています。
「人間たちを皆殺しにしてやろーぜ?みんな!俺たちが力を合わせれば奴らを滅ぼせる」
「やろー!やろー!!」
「お前さんの言う通りだ。我々が力を合わせれば、人間の魔術師が束になったって、我々を止める事は出来やしない。今までは人間の魔術師が大勢で寄ってたかって、我々を一体ずつ捕獲してきたが、やつらも力を合わせれば一体だけなら強い者を止められてしまう」
「群れるのは弱いからだ。一人では何にも出来ないからって、強い奴一人を弱い奴が群れて大勢でいたぶるのが、人間のやり方だよ?」
「そーだ!そーだ!!」
「人間を滅ぼしたくなる気持ちは僕にも痛いほどわかるのですが、母のナターシャが悲しむのでやめてもらえませんか?」
「ナターシャには感謝しているが、他の人間は許せない!奴らは生きる価値などない…。皆殺しにした方が平和な世界になるぞ?」
「うーん、まあ僕も家族さえ無事なら、他の人間は滅びて良いって思ってますけどね…」
「それならお前も俺たちの仲間になって、一緒に人間を滅ぼすのを手伝ってくれ!」
「だから僕の母のナターシャが機嫌を損ねるんです。人間を滅ぼしたりして家に帰ったら、こっぴどく叱られるじゃないですか?」
「もういい!坊やは家に帰ってママのおっぱいでも吸ってな?」
「僕は子供ですが、もうおっぱいを吸うような歳じゃありませんよ?年齢は九歳ですから…」
…つづく
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どうしても書きたくて書いた裏の続き、第63話。 | ||
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