闇ビーストテイマー・ナタ67
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部屋中を荒らしてナタの宝石箱を見つけましたが、オズワルドの邸に持ち帰ってどんなに頑張って開こうとしても開きません。ミケーラも付いて来ています。

 

「その宝石箱、私に貸してみて?開け方なら知ってるのよ」

 

ミケーラが軽く開くとオズワルドも驚いています。

 

「お前は第一級魔術師と同等の魔力がありそうだな?肌が黒いからおそらく卑しい身分の女のようだが、スラム街育ちでもたまにこう言う女がいる」

 

オズワルドはゲイザーのカードの名前をナターシャから自分の名前に書き換えて、得意の呪いでゲイザーを拷問しました。

 

「さあ、マルヴェールの場所を吐け!吐かぬとこうだぞ?」

 

「うぐわぁーーー!!やめろーーー!?」

 

アークはそばでその様子を無表情で見ていました。

 

「うーむ、どんなに痛めつけても吐かんな。アークと同じで言う事を聞かん…。どうすれば良い?ギルバート」

 

「この手の男には人質を使って拷問する方が効果的ですよ?フラウと言うシスターかナターシャと言うビーストテイマーを捕らえるのが良いかと…」

 

「ん?侵入者があったようだ。庭の結界を誰かが踏んだ気配があった」

 

「アークにその二人を捕らえさせましょう。後は私がたっぷりその二人を可愛がってやりますので…」

 

アークが外に出ると、ナタはルーシーに掴まれてピンチに陥っていました。アークはナタを助けてから、二人を捕らえます。テレパシーでオズワルドが呼んでいました。

 

「女を一人で良いから捕らえたら、一度こっちに戻って来い!」

 

オズワルドの書斎へ戻る途中、ミケーラがアークに話しかけて来ます。

 

「あの子を助けたいのでしょう?だったらゲイザーにこう伝えなさい」

 

「お前…怪しい女だ。僕の一番嫌いなタイプだよ」

 

「ふふ、そうだと思いました。あなたには嫌われる事はわかってたんです」

 

「お前のせいであのビーストテイマーは拷問を受けるかもしれない…。ゲイザーが拷問を受けたのもお前のせいだ。お前の言う事など聞くつもりはない」

 

「そう言わずに聞いてちょうだい。言う事を聞けばあの子は必ず助かるわ」

 

「お前のせいであの子はピンチになったのに、どうやってお前を信じろと言うんだ」

 

アークはミケーラを無視して行ってしまいました。

 

「うーん、オーラまで色を変えてあるから、あの子の心眼でも見抜けないはずなんだけど…」

 

仕方なくゲイザーのところへ行きました。ゲイザーは虚ろな目で絨毯の柄を見ています。

 

「女は怖いですね…。あなたが敵の仲間だとは知らず、一度は気を許してしまった」

 

「あなたには嫌われたくなかったのだけど、怒らないで聞いてちょうだい」

 

…つづく

説明
どうしても書きたくて書いた裏の続き、第67話。
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