闇ビーストテイマー・ナタ69
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半信半疑のアークでしたが、ゲイザーはミケーラを信じると決めたようでした。

 

「私にはこの女性が悪人には見えないのです」

 

「それは単にこの女が、お前の好みのタイプだからだろ?」

 

「それは否定しません。でもそれだけではないのです。うまく言えませんが…」

 

「これは苦肉の策でした。うまく行くか自信はなかったのですが、もうこれしかなかったのです」

 

こうしてミカエルは最後のチャンスを上手く乗り切って、ゲイザーとアークは対決する日がやって来て、ゲイザーが勝利して世界の崩壊は止まりました。

 

「まさかあの時の占い師がミカエル様だったとは思いませんでした…」

 

「僕はミカエルじゃないかと思っていたよ?」

 

「やはりあなたには見抜かれていましたか?」

 

「インテリのステが高過ぎる。人間であのステはまずあり得ない。天使でも滅多にいないだろう。と言うか僕よりインテリが高い天使はお前だけだった」

 

「あら?それだけでバレちゃったんですか…」

 

「インテリが高い割にバカなんだな」

 

「ふふ、数字では表せない見えないステータスがありますからね。勇者ゲイザーのステータスがそうでしょう?インテリジェンスはそれほど高くありませんが、あなたを出し抜ける策を編み出せます」

 

「あの…、参考までに伺いたいのですが、私のインテリのステとミカエル様のインテリのステはどのくらいの差があるんでしょうか?」

 

「百倍以上だな。剣士の割にはインテリのステが高いが、僕の十分の一ほどなのになぜかお前に勝てない」

 

「まさかそこまでだったとは…」

 

「ルシファー覚醒前の僕はお前と同じくらいのインテリだったよ?僅かに僕が優っていたけどね」

 

「と言う事はミカエル様のインテリのステは、ルシファーの十倍なのですか?」

 

「インテリだけ負けている…。他のステは僕の方がミカエルの二倍だよ?」

 

「それでも私にはルシファーを出し抜ける策は編み出せなかった…。私よりも勇者ゲイザーの方が優れていると思いますよ?」

 

…つづく

説明
どうしても書きたくて書いた裏の続き、第69話。
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