ローラが自分の部屋に帰ってしまったので、ルークは膝を抱えてソファーにうずくまっていました。アークが帰宅します。

「どうしたんだ？ルーク。そんなところで…」

「どうしてバラしたりしたの？僕がローラを好きだって事」

「いや、僕は何もバラしてないよ？」

「ゲイザーおじさんには言ったんだろ！」

「ああ、それは…戸籍の事でちょっとね」

「戸籍って僕がローラの甥っ子って事？」

「うん、このままだと二人は結婚出来ないから戸籍は別にしたいってゲイザーに話したんだ」

「そうだったの？お父さん、そこまで考えてくれてたんだ」

「いつか困る事になるからね。先にゲイザーには相談しておこうと思ったんだ」

「でもゲイザーおじさんは、僕とローラを無理やり引き離したんだよ？酷くない！」

「引き離しただって？まさか！ゲイザーに限ってそんな事はしないよ」

「子供部屋を別々にされたんだ！僕がローラに変な事するって疑って」

「それはもう二人とも良い歳だからだろ？もし本当に疑ってるなら、もっと早く別々にしてるさ」

「ローラは僕の事…弟だと思ってたんだって」

「ずっと一緒にいたから、そうなるだろうな」

「ずっと一緒にいたら普通好きにならない？」

「その人によるだろうね。僕もずっとママのそばにいたけど、好きになってはくれなかった」

「お父さんはどうやって、お母さんを落としたの？教えてよ！」

…つづく