聖ビーストテイマー・ナタ10 |
結界の前に生徒が集まっていますが、袋小路の中は見えません。誰にも結界を破れなくて騒ぎになっています。
「お父さんもそう言ってたわ。あなたのお母さんが私のオーラはオーロラみたいな色だって言ったから、名前をアウローラに決めたって…」
「僕の名前はチェスの駒のルークから取ったんだって。でも城壁って意味なんだ…」
「なんだか護りが堅そうよね?」
「うん、僕の取得してる魔法はなるべく防衛魔法に特化してるんだよ」
「防衛を極めてるの?すごい…」
「結界を張るのが得意だから結界師を目指してるんだ」
「もう将来の夢がしっかりあるんだね。偉いなぁ」
「結界師なら不景気でも需要のある職種だし、将来お金に苦労はしないと思うよ?」
「うーん、私はアカデミーの成績もあんまり良くないし、この不景気なご時世に良い職に就けそうにないわ…」
「僕と結婚すれば共働きじゃなくても生きて行けるよ」
「三親等以内の親族とは結婚出来ないって法律があるのは知ってる?」
「それくらい僕だって知ってるよ?でも僕のお父さんが戸籍は何とかしてくれると思う」
「お父さんは政治家だから法律を変えられるって事?」
「うーん、よくわからないけど多分、大丈夫な気がする…」
「いい加減なのね…。もし仮に私たちが付き合ったって、その先がどうなるかわからないじゃない?」
「付き合うだけなら法律には触れないから問題はないだろう?」
「問題ならあるよ?だって私、ルークなんか全然好きじゃない!ってみんなに言ってるし…」
「そんなに僕が嫌いだって、みんなに言いふらさなくたって良いじゃないか…」
…つづく
説明 | ||
一応、新シリーズだけど本編の第3部・第10話。 | ||
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