昼休みにルークと付き合い始めた女子がタロット占いを始めました。ローラが話しかけます。

「今日は何を占ってるの？」

「ルーク君と私の相性！この前は結果が悪かったけど、今日は良い結果が出る気がするのー」

タロットを何枚か並べて絵柄をひっくり返します。

「私の気持ちは…やっぱりルーク君が好きって出てる」

もう一枚のタロットカードをひっくり返しました。

「えっ！悪魔のカード。別れた方が良いって出ちゃった…」

「占いなんてアテにならないよー？気にしない方が良いって！」

「私、占術専攻してるのに占いには自信あるんだよ？」

「うーん、前に占った時も良くなかったんだよね。結果が変わったりとかするの？」

「同じ事は何度も占わない方が良いの。でも今日は…そうだ！ローラの相性占ってあげるー」

またタロットカードを並べ直しました。それを一枚ずつ手に取って絵柄をひっくり返します。

「ローラは…友達って思ってるみたい！」

「本当に？それは多分、当たってるねー」

「えっ…！どうして恋人のカードが出るの？」

「恋人のカードが友達との相性占った時でも出るんだねー」

「これルーク君のローラへの気持ちを占ったんだけど…？」

「それ当たってないよ！絶対…」

「私の占い…当たるって評判なんだけど」

ローラは女友達と気まずい雰囲気になりながら昼休みは終わってしまいました。休日の前日にルークはナタにお小遣いをせがんでいます。ナタは金貨を一枚渡しました。

「無駄遣いしちゃダメだからね？でもルークがお友達と遊びに行くなんて珍しいわねー」

「うん、たまにはね。一緒に演劇を観に行くんだ」

「演劇か…。あんまり観に行った事ないわー」

…つづく