聖ビーストテイマー・ナタ16
[全1ページ]

ローラの宿題が早く終わったので、ルークは台本をローラに手渡しました。演劇の練習をする為です。

 

「リリスの台詞はローラが読んでよ?僕はルシフェルの台詞を言うから間違ってないかチェックして」

 

「これって魔王ルシファー誕生の話?お母さんにも聞いた事あるわ…」

 

「僕のお父さんがイメージにピッタリだと思ってオファーしたら断られたんだって」

 

「そう言えばルークのお父さんの本名ってルシファーだったね。親はなんで魔王の名前を息子に付けたのかしら?私なら息子に魔王の名前は付けないわ」

 

「魔王ルシファーはそんなに悪い奴でもなさそうだよ?この台本読んでたらそう思った」

 

ローラは棒読みで下手な演技でしたが、ルークはすらすらと上手に台詞合わせをします。長台詞も間違えずに正確に記憶していました。

 

「ダメよ、小鳥が見てるわ」

 

「リリスは恥ずかしがり屋だな」

 

ここでルークは素早くローラにキスしました。

 

「ちょっと!なんで急にキスするのよ?」

 

「ここでリリスにキスするって台本に書いてあっただろ?」

 

「台詞の稽古でキスなんかしなくたって良いでしょ?」

 

「ちゃんとやらなきゃ、お芝居の稽古にはならないだろ?」

 

「だったら、もう手伝わないわよ?」

 

「キスくらいでそんなに怒るなよ…」

 

「と言うかこんなシーン、未成年者のルークに演じさせても良いの?」

 

「キスするフリをするだけさ?後半なんてベッドに裸で寝てるシーンもあるよ」

 

「それって…まずくない?あなたまだ十五でしょ。女優さんは大人の女性よね」

 

「僕に他の子と付き合えって言った癖に女優とベッドシーンやるのは嫌なんだね?」

 

「それは…!演技でもまだそんな事するの早くない?」

 

…つづく

説明
一応、新シリーズだけど本編の第3部・第16話。
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
113 113 0
タグ

リュートさんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。

<<戻る
携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com