聖ビーストテイマー・ナタ17 |
ローラは体術の訓練場で木の杭に毛布を巻き付けた張りぼてに打ち込みをしていました。男子学生が覗き見しています。ルークも訓練場の前を通りかかったので足を止めました。
「新入りのローラの胸でかいなぁ。めっちゃ揺れてる」
「おお!目の保養させてもらうぜ?」
「お前ら、いやらしい目でローラを見るな!」
「うわっ!ルーク、いつの間に背後に…」
「お前だって、本当はローラの胸が見たいんだろ?あれはバストサイズいくらだろう…」
ルークも訓練場の中をじっと覗き見し始めました。ローラは真剣に体術の打ち込みをしています。その横顔に目が釘付けにされていました。
「コラッ!そこのあなたたち、一体何を覗いてるの?」
「ゲッ!女子部顧問に見つかった?逃げろー」
ルークは一人だけ逃げ遅れて顧問に捕まりました。
「あなた、名前と学年は?」
「ルーク・マルヴェール。学年は五年生です」
「あとで生徒指導の先生に言っておきますからね?女子部員からクレームが来てるのよ」
「先生!ルーク君はいつも覗いてる男子じゃないです」
「あら?そうだったの」
「ルーク君なら覗いてても良いよー」
「そうそう!他の男子はいやらしい事考えながら見てるけど、ルーク君は違うしー」
ローラもこちらに気付いて、ルークと目が合いました。
「ルークが覗き魔の犯人だったの?」
「違うよ?今日初めてここを通りかかって、体術の訓練を見学してたんだ」
「覗き魔の男子は逃げ足が早いから、いつも逃げられちゃうんだよね」
「僕、スピードのステはそんな高くないから」
…つづく
説明 | ||
一応、新シリーズだけど本編の第3部・第17話。 | ||
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