聖ビーストテイマー・ナタ20
[全1ページ]

噂話は更にルークの親族の話にまで膨れ上がります。フォンとユリアーノの子供も一級上でアカデミーに通っていました。

 

「そう言や六年生にも二人いるだろ?マルヴェールの一族がさ」

 

「つーかマルヴェールの一族って優秀な奴、多過ぎねぇ?」

 

「あーあ、俺もマルヴェールの一族に産まれたかったなぁ」

 

「ルークみたいな才能があったら苦労せずに生きられるもんな」

 

「それだとまるで僕が全く努力してないみたいに聞こえるんだけど?」

 

「だって実際そうだろ?顔が良いから女子にはモテまくるし、成績良いから教授には気に入られてるし、だから覗きしても怒られねぇとか、俺らと待遇が違い過ぎだよなー」

 

「ブサメンに産まれたら努力しても報われないからヤル気失せるんだよー」

 

「君たちも顔はイケメンだと思うよ?努力してないからモテないだけだろ」

 

「うわぁ…、それイヤミかよ?お前にだけは言われたくない!」

 

家に帰るとナタとアークとゲイザーが何やら深刻な顔で話をしていました。

 

「あれ?お父さんたち、今日は仕事が早く終わったんだね」

 

「早退して来たんだ。ユリアーノ様が亡くなられた…」

 

「最近お加減が悪かったからフラウも心配していたんだよ」

 

「ピーターが亡くなった時もショックだったけど、お師匠様はもっとショックだわ」

 

「ピーターっていつも変な事教えてくれてたお兄さんだよね?」

 

「ピーターはすぐルークに良くない事吹き込むから困ってたのよね…」

 

「あんな若いのに急に亡くなったからビックリしたよ」

 

「ピーターは見た目は若いけど中身はおっさんだったの…」

 

「ユリアーノ様のご子息を私が引き取る事になってるんだ」

 

…つづく

説明
一応、新シリーズだけど本編の第3部・第20話。
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
135 135 0
タグ

リュートさんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。

<<戻る
携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com