聖ビーストテイマー・ナタ24 |
ゲイザーとアークが呼び出されてアラヴェスタ城の謁見の間に来ています。
「今なんと仰いましたか?国王」
「メサイアの復活コンサートをやって欲しい。息子の嫁のミッシェルがメサイアの生歌を聴きたがっていてね」
「そんな個人的な理由で無茶な命令をしないでください…」
「私だけの意見ではないよ。国民の声を聞くのも国王の務めだろう?」
「確かにそうですが…。私の歳を考えてください!無理だとわかるでしょう?」
「お前は歳がいくつだったかな…。忘れてしまったよ」
「今五十四です。アイドルをするような歳じゃありません」
「四十五くらいに見えるよ?問題はない」
「アーク殿は二十五くらいに見えますがね…」
「僕は今二千五十歳くらいだからゲイザーより年上だよ?」
「うーん、私なしでアーク殿だけで復活コンサートをしてはいかがでしょう?」
「ミッシェルも言っていたが、アークの高音の声にダークの低音が重なると絶妙なハーモニーを奏で出している。ファンもダークがいないソロパートより、デュエットの方が良いと評価していたよ?」
「僕もゲイザーがやらないならやらないよ?」
「困りましたね。今の私にあの頃の歌声が出るかどうか…」
「アークファッションは敷居が高くて手が出せないが、ダークファッションなら手が出やすいと言って巷では人気が出ているよ?」
「アーク殿のネクタイは私が付けると笑い者にされて終わりですからね…」
その頃ナタは美容師になっていて、魔法でスタイリストの仕事をしていました。
「今日はメサイアのダークっぽい髪型でお願いします。出来ますか?」
「最近、ダークファッションがまた流行りだしましたね。さっきも同じ指定があったんです」
ナタの魔法で爆発した奇抜なヘアスタイルに変わりました。お客は満足そうに美容院を出て行きます。
…つづく
説明 | ||
一応、新シリーズだけど本編の第3部・第24話。 | ||
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