ルークは下心のあるオーラを感じ取りました。電撃を纏ったフルーレをブーツから引き抜きます。

「僕に触るな！」

「おお！声も可愛いな」

目を閉じたままアカデミーから帰ろうとしましたが、しつこく絡んで来る男にうんざりしてきます。運動着だと更に体の線がよく見えて、男たちが寄って来ました。

「君、最近編入して来た子なの？見かけない顔だけど」

「お前ら、僕が誰だかわからないのか？」

「えっ、なんか話し方が男みたいだな…」

「僕はルーク・マルヴェールだ」

「ルーク？なんで女装なんかしてるんだ」

「女装じゃなくて性転換魔法だよ？」

「性転換魔法ってかなり難しいんじゃねぇの？俺も前にやろうとしてダメだった…」

「なんでお前が性転換魔法を？」

「だって自分が女の体になったら、じっくり裸が眺められるじゃん！」

「そんなくだらない理由でこんな上級魔法を？お前、バカじゃないのか…」

「じゃあルークはなんで女になったんだよ？て言うかなぜずっと目を閉じてるんだ」

「間違えて惚れ薬を飲んだから、目を開けたら最初に見た奴に惚れちまうんだよ？」

「へぇ、そうなんだ？」

「お前、何考えてる…。オーラがめちゃくちゃ禍々しくなってるぞ？」

「こんな可愛い子だったら、別にルークでも良いかなー？って」

「ふざけんな！そんなの死んでも嫌だ…」

…つづく