ローラのいる体術訓練場の方へ、行ってみました。ルークの起こした事件は、もう女子部員にもみんな知れ渡っています。

「あなた、ルークでしょ？なんで性転換魔法なんか使ったの！更衣室覗く為じゃないよね…」

「ううっ…、そんなつもりじゃなかったんだ」

「ルークなら覗き見しなくても見せてくれる女子がたくさんいるでしょ？」

「別に他の女子の裸なんて、見たいとも思わないよ…」

「どうしてそんな魔法使ったの？第一級魔術師でも使える人ほとんどいないから、ルークは天才だ！って教授たちが職員室で噂してたわ…」

「僕が女の子になったら、ローラが僕の事好きになってくれるんじゃないかと思って…」

「そんなくだらない理由で？呆れたわ…」

「僕にはとても大事な理由だったんだ！」

「あなた、私が犬と結婚したいって言ったら、犬に変身するつもり？」

「うん、ローラがそう望むなら犬になるよ？」

「あり得ない！あなたバカじゃないの？」

女子部員の先輩がルークに手紙を渡して来ました。

「ルークお姉様！これ読んでください…」

「えっ…なんだろ？この前僕が女子更衣室に入った事怒ってるのかな」

恐る恐る開いて見ると『愛してる』と大きな文字で書いてありました。

「あれ…。僕、女の子の姿になってるのに、どうしてラブレターもらったんだろ？」

「あの先輩、多分私と同じだと思う」

「あの子も女の子が好きなの？」

「ルークが戦ってるところ見て一目惚れしたらしいわ」

「あっ…。あの時あの人に見られてたんだ？」

…つづく