ローラはルークの腕から離れて手を振りながら言いました。

「えっ…！そんなの無理だよー」

「でもルーク君を元の体に戻してあげたいんでしょ？」

「僕も男の体に戻るとちょっと困るからこのままで良いかな…」

「何が困るの？男の体の方が良いでしょ」

「うーん、別にこのままずっと女の子でいても良いかなぁって最近、思い始めてる」

「ルーク君はそのまま女の子として生きる事に決めたの？」

「ローラが嫌がってたのって多分…僕がいやらしい事考えて、その…大きくなってたからだと思う…」

「それはあなたの歳なら普通の反応だから、気にしなくて大丈夫よ？」

「お父さんもそう言ってたわ…」

「最近、男友達が僕のそばで…大きくなってるから、それを見てすごく嫌だった。ローラの気持ちがよくわかったよ」

「ルークのレコードのジャケット、すごくセクシーだから男子に人気あるよね」

「女の子の体ならローラが嫌がる事にはならないから、一生このままでいようと思ってるよ」

「ルーク君、本当にそれで良いの？」

「うん、僕はただローラのそばにいたかっただけだから…。いやらしい事がしたかったわけじゃないんだ」

「私も別に男子が嫌いってわけじゃないんだけど、男子ってすぐに胸ばかり見て来たりするじゃない？それが嫌だったの」

「僕は胸はなるべく見ないようにしてた」

「それもわかってたよ。胸ばっかり見てる人は見てるなぁってわかるし…」

「ローラの事をそう言う目で見ちゃいけないって思ってたんだけど、子供部屋を別々にされてから我慢できなくなって…」

…つづく