聖ビーストテイマー・ナタ61 |
昼休みにルークが体術訓練場に行こうとするとジュリーが腕に絡み付いて来ました。
「女同士で腕を組んで歩いたらおかしいだろ?離れて歩いてよ」
「あら?このくらい普通よ」
相手が男なら振り払うのですが、ジュリーだと振り払えずに一緒に歩きます。女子部員の先輩がいつものように話しかけて来ました。先輩はジュリーを見ても大喜びしています。
「今日はジュリーお姉様まで!眼福、眼福…」
「あの人、ジュリーの事も好きなんだな」
「私…あの子、苦手なのよ」
「そこだけ僕と気が合うね」
「もしかして…ルーク君もあの子からラブレターもらったの?」
「その様子だと、ジュリーもあの人にラブレターもらったんだね?あの子は結局、女なら誰でも良いんだな…」
「誰でも良いわけじゃありません!ジュリーお姉様は女神様、ルークお姉様は天使様なので、神々しくてあまり近付けなくて、遠くから見ているだけの手の届かない存在なのです…」
「いつも近づいて来てしゃべりかけてくる気がするんだけど?」
先輩の後ろからローラが話しかけて来ました。
「二人とも体術はやらないのに、なんでここに来るの?先輩が訓練サボるから来ないで欲しいんだけど…」
「ご、ごめん!迷惑だったかな…?」
「お姉様は迷惑なんかじゃありません!」
「訓練の邪魔になるといけないから僕は別のところへ行くよ?」
「それじゃ私もルーク君に付いて行くわ」
ルークは先輩を振り切ってジュリーと腕を組んで歩きます。
「あの先輩はオーラがクラスメイトのスケべな男子とそっくりだったよ?」
「私にはオーラは見えないのだけど、なんとなくそんな感じはするわね…」
「ジュリーもローラからはそんな嫌な感じはしないだろ?」
…つづく
説明 | ||
一応、新シリーズだけど本編の第3部・第61話。 | ||
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