聖ビーストテイマー・ナタ65
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暗闇の中でローラはルークに近付きます。ルークは身動きも出来ず間合いを簡単に詰められました。ローラが腕を伸ばして、ルークの頬に手を当てられます。

 

「元に戻してあげるよ」

 

ローラはルークにキスしました。ルークはドキドキが収まりません。胸がしぼんで別の部分が大きくなるのがわかります。

 

「元に戻れた!でもごめん…。これだけはどうしても僕の意思でコントロールできなくて…、大きくなってる」

 

「別に良いよ!男の子はみんなそうなるんでしょ?お父さんも時々そうなっちゃうんだって」

 

「ローラは僕の事…好きなの?」

 

「うん、真実の愛がないと元に戻せないんだよね?じゃあきっと好きなんだよ」

 

「ずっと嫌われてるんだと思ってた」

 

「私が嫌いだったのは自分自身だよ?ルークの事はずっと前から好きだったんだと思う。女の子になっちゃってショックだった…」

 

「男に戻れる日が来ると思ってなかった」

 

「戻れなくなったらどうするつもりだったの?本当にバカよね」

 

「女の子の服はたくさん買ってあるから、一生女の子でいるつもりだったよ?」

 

「ルークはどんな服でも着こなして、似合っちゃうから羨ましいわ…」

 

「僕の服、全部ローラにあげるよ?」

 

ゲイザーが咳払いすると二人は慌てて離れました。

 

「おじさん、どうやって結界を解除したの?」

 

「ミケーラさんにお願いして解除してもらったんだ。あの結界を張ったのは…君か?ルーク」

 

「うん、厳重に鍵を重ね掛けしといたんだけどなぁ…。ミケーラさんはそこら辺にいる第一級魔術師より強いと思うよ?」

 

「こんなところに鍵をかけて封鎖したら周りの迷惑になるだろう?以後気を付けなさい」

 

「はい…、すみませんでした!」

 

「では急いでいるから私は先に行くよ?」

 

…つづく

説明
一応、新シリーズだけど本編の第3部・第65話。
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