聖ビーストテイマー・ナタ71 |
ルークは電撃を最大出力で放ちました。以前、男五人を一撃で一掃した時の十倍の威力です。ヴィッキーは防御しましたが、感電して気絶してしまいました。
「第二試合、勝者ルーク!同点決勝戦を行います。クールタイムは十五分。試合開始までにヴィクトール選手の意識が戻らない場合、不戦勝でルーク選手の勝ちとなります」
「すまない…。怒りに我を忘れてしまった。もしや死んでしまったかな?」
医療スタッフが駆け付けて、心臓マッサージと人工呼吸で蘇生を試みています。ヴィッキーは呼吸が一時停止していました。ジュリーはそれを見て満足そうに呟きます。
「ルーク君が本気出したみたいね。ヴィッキーにルーク君から弄ばれてるって相談しておいて良かったわ」
「えっ…!ジュリー、なんでそんな嘘ヴィッキーについたりしたの?」
「だって…本気出さずにわざと負けて私とヴィッキーを付き合わせようとしたんだもん。仕返しよ?」
「ジュリーってもしかして…悪女なの?」
「ふふ、綺麗な薔薇には棘があるものよ?ルーク君の本気が見てみたかったの。やっぱり彼は最高だわ!パパを超えてる」
「ルークが本気出したら誰も勝てないよ?だってルークの魔力って…教授たちより上だって噂してたもん」
「この試合に勝ったら晴れてルーク君の恋人認定されるわ」
「その為にヴィッキーを騙すなんて…ヴィッキーが可哀想」
「私がルーク君と付き合ったら、ヴィッキーの事お願いね。あなたも彼氏がいなくなって寂しくなるだろうし、ヴィッキーの彼女になってあげてよ」
「ジュリーは…ヴィッキーが嫌いなの?」
「嫌いじゃないけど好きでもないわ。私、頭の良い人の方が好きだし」
「前にお父さんみたいに頭の切れる男はパス!って言ってなかった?」
「言葉が足りなかったわね。頭の切れる男は好みのタイプだけど、浮気性だからパスって言いたかったの」
「お父さんは浮気はしてないみたいだけど…」
「浮気してると思うわ。言い訳が上手いのよ?ミケーラさんとは体の関係がありそうに見えるし」
「ミケーラさんとお父さんは何もないと思うけど」
…つづく
説明 | ||
一応、新シリーズだけど本編の第3部・第71話。 | ||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
65 | 65 | 0 |
タグ | ||
リュートさんの作品一覧 |
MY メニュー |
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。 |
(c)2018 - tinamini.com |