聖ビーストテイマー・ナタ93
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ローラはルークの頭を抱き抱えるようにしたのでルークはローラの胸に顔を埋めました。

 

「ローラとこんな風になれる日が来るなんて…思わなかった…」

 

「触りたかったら触っても良いよ?」

 

「えっ、触るって何を…?」

 

「覗き見してる男子が言ってたから。私の胸に触りたいって…」

 

「本当に触っても良いの?」

 

「ジュリーや体術の女子部員の先輩たちにも揉まれてたから…」

 

ルークは震える手で胸に軽くタッチすると、すぐにガバッと起き上がりました。

 

「あっ、やっぱりダメだ…。トイレに行ってくる」

 

ドタドタと二階で走る音がしたので、一階のリビングで寛いでいたゲイザーが天井を見上げています。

 

「おかしい…。こんな時間に誰だ?」

 

「アウローラかジュリエッタじゃないですか?トイレに行ったみたいだけど…」

 

「いや、足音で体重が大体推測できるのだが、あれはアウローラやジュリエッタではない…」

 

「そんな事がわかるなんて…。ゲイザー様はすごいです!」

 

フラウは目がキラキラしています。しかしゲイザーは深刻な顔をしていました。

 

「盗賊が入ったのだとしたら…アウローラとジュリエッタが危険だ」

 

「はっ!そうですね…」

 

「ちょっと二階の様子を見て来る…」

 

ゲイザーは剣を引き抜いて二階に上がって行きます。ルークは大きくなったモノを処理し終えてトイレから出て来ました。

 

「なんだ…。ルークだったのか」

 

「あっ、ゲイザーおじさん。こんな遅くまですみません。ちょっとトイレが我慢できなくて」

 

「もう遅いから帰りなさい。ナターシャが心配しているだろ?」

 

「そうですね。僕はもう帰ったとローラに伝えてください」

 

…つづく

説明
一応、新シリーズだけど本編の第3部・第93話。
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