聖ビーストテイマー・ナタ97
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ルークはずっと落ち着かずにソワソワしています。

 

「ルークは別に嫌じゃないよ?前は嫌だったんだけど、昨日から嫌じゃなくなって」

 

「本当に?じゃあキスしても良いかな…」

 

「こんなところだと人に見られない?恥ずかしいよ…」

 

「結界を張るから。この前張ってた一番弱い結界」

 

「確か見えるのに見えなくなる結界だっけ?」

 

「うん、普通の人間が見ると僕たちが石ころに見える。第一級魔術師には見えるかもしれないけど、普通の生徒には見えない」

 

「じゃあ教授たちが来たら見えてるって事?」

 

「教授たちなら見えると思うけど、こんなところに来ないよ?」

 

ルークはローラに何度もキスすると、抱き締めました。ローラはジュリーがこちらを見ているのに気付きます。

 

「ねえ、本当に生徒には見えてないの?」

 

「多分、僕以外の生徒はほとんど見えないと思う」

 

「丸見えよ?ルーク君、いつもは隙が全くないのに今は隙だらけね…」

 

「うわぁ!ジュリー、いつの間に…」

 

「私の魔力、パパとほぼ同等なのよ?甘く見ないでちょうだい」

 

「うーん、魔力を低く見せかける術をかけてたのか…」

 

「ルーク君だって魔力を十分の一にしてるんでしょ?」

 

「うん、十八になったら解除してくれるってお母さんが言ってたよ?」

 

「あなたの魔力がそのままだったらヴィッキーは死んでたでしょうね」

 

「本当に…死んでなくて良かった!」

 

…つづく

説明
一応、新シリーズだけど本編の第3部・第97話。
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