聖ビーストテイマー・ナタ98 |
ローラがルークと手を繋いで家に帰宅すると、ゲイザーが待っていました。慌てて手を離します。
「やあ、ルーク。ちょうど良かった。君に話があったんだ」
「おじさん、今日は仕事が早く終わったの?」
「今日は仕事は早退して私用でアカデミーに行ってたんだ」
「私用でアカデミーに?どうして…」
「昨日無断で二人が早退したって学園長から報告書を受け取ったよ?」
「それは…ちょっと理由があって…」
「二人に理由をいくら聞いても話さないと言われてね」
「どうしても話さなきゃダメですか?おじさんに話すと怒られそうだし…」
「理由をきちんと話してくれたら怒ったりしないよ?」
「うーん、話しづらいなぁ」
「アウローラは部屋に戻っていなさい。ルークだけ私の書斎に来るんだ。君には一度、腹を割って話さないと…と思っていた」
ゲイザーが書斎にルークを連れて行くと、しばらく沈黙が流れてから重たい口を開きました。
「君がアウローラと付き合ってるのは気付いていたよ」
「でもちゃんと付き合い始めたのは昨日からですよ?」
「そうだったのか?この前、洞窟で見かけた時からだと思っていたよ」
「僕もあの時はそう勘違いしてました…」
「昨日君が帰った後にアウローラが泣き出してしまってね。訳を尋ねても泣きじゃくるだけだった。君なら理由を知ってるんじゃないか?」
「僕が黙って帰ったからだと思いますよ」
「それだけではないと思うのだが…」
…つづく
説明 | ||
一応、新シリーズだけど本編の第3部・第98話。 | ||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
163 | 163 | 0 |
タグ | ||
リュートさんの作品一覧 |
MY メニュー |
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。 |
(c)2018 - tinamini.com |