聖ビーストテイマー・ナタ106 |
ジュリーが帰宅したので、ゲイザーの書斎に呼ばれました。
「呼び出したのは他でもない…。実はアウローラの件で聞きたい事があってね。昨日、君とアウローラの間に何かあったのかな?ジュリエッタ」
「うーん、別に大した事じゃないけど…。ルーク君に嫌われちゃったみたいね、私」
「一体、何があったんだ?ルークも肝心なところは詳しく話してくれなくてね」
「そりゃ言いづらいでしょうね。ローラと身体交換の薬で体を入れ替えてた…、なんて話は口が裂けてもおじさまに言えるはずないわ」
「今、なんて言ったかな?私の聞き間違いだろうか…」
「だから一昨日の夜から二人は入れ替わってたのよ?おじさまは気づいてなかったのね」
「うーむ、どうりでルークの言葉の歯切れが悪いと思った。ああ、頭が痛い…」
「リリムに教えてもらった技を特訓して使ってみたのだけど、ルーク君を怒らせちゃったわ」
「リリムさんに教わった技とは…一体?」
「サクランボの軸を口の中でちょうちょ結びにする特訓だったの。苦労して習得したのに!リリムに文句言いたいから召喚してくださる?おじさま」
懐からカードを取り出してリリムを召喚するとゲイザーは尋ねました。
「サクランボの軸を口の中でちょうちょ結びにする特訓は一体、なんの役に立つ技なんでしょうか…」
「ウフ、勇者様の体で、その技試してみる?」
「なんだか嫌な予感がするので遠慮しておきます」
「やだぁ、恥ずかしがってるの?ダーリンったら可愛い!」
「リリム!あの技のせいでルーク君をメロメロにするどころか、ローラとラヴラヴにしちゃったじゃない?どうしてくれるのよ…」
「ルークって私の弟だっけ?パパの息子なら腹違いの弟になるわよねぇ。て言うかナターシャって子はママの生まれ変わりだったかしら?」
「ルーク君で目が慣れちゃって他の男子のクオリティが低く見えちゃうのよ…」
「わかるわぁ。私もパパで目が慣れちゃってたから大変だったのよぉ」
…つづく
説明 | ||
一応、新シリーズだけど本編の第3部・第106話。 | ||
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