聖ビーストテイマー・ナタ126
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ローラがゴロツキに襲われてる頃、ゲイザーは秘密結社の集会所の裏口に来ていました。

 

「約束通り一人で来ました。騎士団には連絡していません」

 

「騎士団にも我々と繋がりのある者がいる。通報などしたら情報は筒抜けだよ?ビーストカードを持っていないか身体検査をさせてもらう」

 

衣服を脱がされて念入りにチェックされます。

 

「何も持っていないようだな。中に入れ」

 

総帥のいる奥の部屋へ通されました。

 

「初めまして。ゲオルグ・シュタインの息子のゲイザーだな?」

 

「はい、その節は父が色々とお世話になりました」

 

「あの時もゲオルグには釘を刺しておいたのだが、これ以上この件に首を突っ込むな…とね」

 

「父はシュタインの親族から全て離縁されて没落しております」

 

「何十年も前の事件をなぜ、今更ほじくり返してきたのかね?」

 

「私は父上が間違った事をしたとは思っていませんが、父の事を恨んでいます」

 

「恨まれて当然だろう?家族が迷惑を被るのだからな」

 

「アウローラに会わせてください。無事でいるのですか?」

 

「今ここにはいない。妙な真似をしたらすぐに殺す算段は出来ている」

 

「何でも言う事を聞きます。アウローラを返してください」

 

「君は父親のゲオルグより聡明なようだな。奴は怒鳴り散らすだけで話ができない」

 

「一体、何が望みなんですか?」

 

「この件に二度と首を突っ込むな!言いたい事はそれだけだ…」

 

「わかりました。アーク殿にもこの件から手を引くように説得しておきます。だから娘を…」

 

突然、ドアが激しくノックされて幹部の男が入って来ました。伝書鳩の手紙を渡します。

 

「総帥!大変な事になりました。あの娘が…」

 

…つづく

説明
一応、新シリーズだけど本編の第3部・第126話。
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