聖ビーストテイマー・ナタ137
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ルークがローラの部屋の前に行って、ノックしようか迷ってると、リリムがニヤニヤしながら言いました。

 

「きゃっ!夜這いをかけに行くのねぇ?」

 

「そんな事しないよ!」

 

「ローラは感度が良いから反応が面白いのよねぇ」

 

からかうようにジュリーも言います。部屋の前で三人が騒いでいたので、ローラがドアを開けました。

 

「ルークはどこで寝るの?」

 

「おじさんの書斎だよ」

 

「あとで遊びに行っても良い?」

 

「ウフ、ローラったら積極的ねぇ。自分から会いに行くなんて」

 

「おじさまの書斎は防音壁だから中で大声出しても聞こえないわよ?」

 

「えっ、そうなんだ?知らなかった…。子供部屋は普通の壁なのかな」

 

「書斎では大事な話をする事が多いからじゃない?他の部屋は普通の壁よ」

 

「どうしてジュリーがそんな事に詳しいの?」

 

「さっき書斎でルークと話してるの聞こうとしたけど、魔法障壁みたいで全く聞こえないの」

 

「えっ、もしかして僕がこの部屋でローラと話してたのも盗み聞きした事あるの?」

 

「さあ?どうかしらねぇ…」

 

「絶対に盗み聞きしてたな?ちくしょう…!」

 

「聞いてないわよ?聞かれて困る事でも話してたのかしらねぇ」

 

「なんだか今のはジュリーにハメられたような気がする…」

 

「ルーク君ってローラの事になると頭の回転が鈍くなるわよね」

 

…つづく

説明
一応、新シリーズだけど本編の第3部・第137話。
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