聖ビーストテイマー・ナタ139
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アークとナタも寝室でイチャイチャしていました。いつも声を殺していたのに、今夜はルークがいないので、アークはナタの名前を連呼しながら、キスを繰り返しています。

 

「アークったらエッチなんだから…。ルークができちゃった日と同じね?」

 

「もう一人、作っちゃおうか?」

 

「アカデミーに通わせるのにいくらかかると思ってんのよ?卒業までに学費が千万はかかるんだからね!今の私たち二人の稼ぎでそんな余裕ないわよ…」

 

「うーん、今の年収はレコードの売り上げのマージン含めて五百万弱。議長なら年収二千万なのだが、仕事を増やしたらナタとこうしてる時間がなくなる…」

 

「こんなんだから少子化に拍車がかかるのよ?なんとかしてよね!議員なんだから」

 

「なかなか思うように議案が通らないんだよ」

 

「議長になったら議案が通りやすくなるんじゃない?」

 

「いや、議長は議案は出せないよ?司会進行役みたいなものだから、他の議員の出した議案に裁決を下すだけだ。意見が割れた場合のみ代替え案を出せるが、下手な代替え案を出せば不信任案が出る」

 

「そっかぁ、議長の方が面倒くさいのね」

 

「奨学金制度を利用した学生が就職難で返済が滞って自己破産申告が相次いでるし、そもそも奨学金制度を利用する学生は親の収入が少なくて働きながら通ってるから、成績も悪い」

 

「うーん、マルヴェールのキンダーガートンは無料で通えるようにおばさまが学費を免除してたんだけど」

 

「マルヴェールの方が税金が安いから老後はマルヴェールに移住する者も増えてるしな」

 

「おかげでマルヴェールの街中は老人と子供だらけよ?おばさまは貧しい人に医療費の支援もしてるから病院も増えて来たわ」

 

「マルヴェールは女王の意見に逆らう者もあまりいないしな。アラヴェスタは足を引っ張る議員が多すぎるんだよ…」

 

「だけどマルヴェールに不満を持つ者もいるわね」

 

「平等を謳っているが、能力の高い者も同じ給料しかもらえないからな。ゲイザーの年収が下っ端議員の僕とほぼ同じなのがおかし過ぎる」

 

「おじさんはわざとそうしたんだよ。最初はたくさんもらってたみたいだけど、経費削減とかなんとか言って」

 

「ゲイザーの仕事内容を考えたら議長並の年収をもらっても良いくらいだよ?」

 

…つづく

説明
一応、新シリーズだけど本編の第3部・第139話。
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