聖ビーストテイマー・ナタ142
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ローラはルークと繋いだ手を自分の胸の上に置きました。パジャマ越しに薄布一枚隔てて柔らかい胸の感触がルークの手の甲に伝わってきます。

 

「ローラ…胸に…僕の手が…当たってる…」

 

「触っても良いよ。みんな揉み心地良いって言ってるから」

 

「触りたくないよ…。多分、抑えきれなくなると思うし…」

 

「どうして触りたくないの?私、他にしてあげられる事が何もないよ」

 

「違うんだ…。君が大好きだから…大事にしたいのに…めちゃくちゃにしたくなる…!」

 

「ルークに何かお礼がしたいの」

 

「良いよ、お礼なんて…。君がそばにいてくれるだけで…」

 

「私、ルークにしてもらってばっかり…」

 

「僕がしたくてしてるんだ…。気にする事はないよ?」

 

「キスして…ルーク…」

 

その命令を待っていたとばかりにルークは素早くキスしました。

 

「これ以上、君を好きになるのが怖い…。君を傷付けてしまうかもしれないから…」

 

「私の妄想の中のルークはもっと意地悪な事ばかり言うのに…」

 

「君の中の僕のイメージってそんな嫌な感じなのか…」

 

ローラは書斎の本棚を指差して言います。

 

「ううん、なんかあの本みたいな台詞言うの」

 

「あの本って…まさか!俺の事が欲しいって言ってみな?とかローラの妄想の中の僕は言ってるの?」

 

「うん、そんな感じー。めっちゃ爆笑!」

 

「ローラはああいう感じが好きなのか…」

 

「うーん、なんか笑っちゃって面白いから言って欲しいかも?」

 

…つづく

説明
一応、新シリーズだけど本編の第3部・第142話。
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