聖ビーストテイマー・ナタ146
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ルークはカードに指を置いてディテールを確認します。

 

「このステのカードなら闇市で億単位で取引されるのに捨てられるわけないだろ?」

 

「パパは二億で売られてたらしいけど安いわねぇ」

 

「その時は今の僕くらいの弱さだったみたいだよ」

 

「じゃあルークのカードは二億で取引されるのかしらね?」

 

「自分がいくらかなんて知らないよ。リリム姉さんはいくらなんだ?」

 

「知らなぁい!私、ビーストテイマーに捕まった事なんかないしぃ。魔術師なんて男ならテンプテーションで言いなりよぉ?」

 

「捕まってたら大変な事になってるよ?悪いビーストテイマーが多いから」

 

「勇者様はすごいわねぇ。あのカタブツのミカエルまで口説き落としちゃったんだから!ミカエルの頭脳ならカードにかけられた呪いなんて簡単に解いちゃうしぃ」

 

「呪いで言いなりにしても心までは奪えないからね。僕のお母さんは心を通わせる事で仲間にしているから、おじさんも同じなんだよ」

 

放課後になるとローラと手を繋いで一緒にマルヴェールへ帰りました。リリムも後ろをついてきます。

 

「ルークと一緒に帰ったら安心だね」

 

「僕よりリリム姉さんの方が強いけどね」

 

「そうなんだ?リリムお姉さんはそんなに怖く見えないけど…」

 

「リリムの魔力は金髪の時のお父さんと同じくらいだよ?」

 

「そう言えばルークのお父さん髪が黒くなってたけどパワーアップしてるの?」

 

「うん、金髪の時の戦闘力の二倍かな?」

 

「ルークの戦闘力ってどのくらいなの?」

 

「リリムの十分の一。ヴィッキーと同じくらいさ」

 

「ヴィッキーも相当強いと思うんだけど…。なんか見た目だけだと戦闘力がよくわかんない」

 

…つづく

説明
一応、新シリーズだけど本編の第3部・第146話。
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