聖ビーストテイマー・ナタ166 |
ゲイザーが帰宅するまで待って、似顔絵の話を切り出しました。
「まさかアウローラが似顔絵のモデルになるのを、こんな簡単に承諾するとはね…」
「おじさん、似顔絵は大体いくらで描いてくれるの?」
「うーん、似顔絵の相場がよくわからないのだが、簡単な木炭デッサンだけで良いなら、五百ジェニーでも良いよ?」
「そんなに安いの?でも出来れば手の込んだ色付きの絵が良いなぁ…」
「本格的に色を付けるとなると何時間もかかるから、三千ジェニーはもらわないと割に合わないかもしれない」
「三千ジェニーでフラウおばさんの執務室にあった絵みたいなの描ける?」
「あれはかなり時間をかけてるからな…。一万ジェニーくらいだろうか?」
「やっぱりそのくらいかかっちゃうよね…。もう少し小さいサイズで描ける?机の上に置きたいんだ」
「ポストカードサイズなら色を塗るのもラクだから千ジェニーで良いよ?」
「あっ、じゃあそれでお願いします」
リビングのソファーにローラが座って、ゲイザーが向かい側でスケッチブックに、木炭でデッサン画を描いています。何枚か下書きをして色んなアングルで書き殴っていました。
「どのアングルが良い?ルーク」
「あっ、この横顔のやつが良いな!」
「じゃあこれで仕上げて置くよ。何日かしたら取りに来てくれ」
「うん、千ジェニーはその時払えば良いの?」
「気に入らなければ買う必要はないよ?」
「ううん、すごく良く似てるから楽しみだよ」
「私がまだ騎士団にいた頃、手配書の人相書きを描く仕事があったからね」
「ああ手配書の絵を描いてる人も上手いなぁっていつも思ってたんだ」
…つづく
説明 | ||
一応、新シリーズだけど本編の第3部・第166話。 | ||
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