聖ビーストテイマー・ナタ177 |
ルークとローラは夜遅くまで言霊で夢中で話していました。
「僕は面倒くさがりだから、公式を覚えたらすぐ解ける問題は得意なんだけど、答えが複数あるようなこの手の問題は苦手なんだよ…」
「ルークが講義の時に黒板に書いてる公式の方が面倒くさそうに見えるんだけど…」
「そう言えば第一級魔術師試験は明確な答えのない問題が半分を占めるってお母さんが言ってたな…」
「なんか難しそうだよね。教授たちはみんな試験合格者みたいだけど」
「金を積めばバカでも通れるようだけどね。おじさんが僕が試験を受けるまでにはなんとかしてくれると言ってたけど…」
「私が拐われた理由って裏口入試のせいなんでしょ?」
「うん、僕のお父さんに動かれるとまずいからおじさんを脅してたみたいだよ」
「大人の世界って汚いなぁ…。大人になりたくないよ」
「僕は早く大人になりたいなぁ。学校の友達とは気が合わないし、授業もつまんないから…」
「ルークは勉強できるから学校楽しいのかと思ってた」
「ローラがいなかったら出席日数ギリギリ登校して、ほとんどサボってるかもね?」
「購買の焼きたてパンが美味しいし、体術の訓練も出来るから、私は学校行くの楽しいよー」
「ローラが楽しそうにしてるから、僕も楽しくなって来るよ?」
「他の国は王族だと学校行かないらしいけど、マルヴェールは王族も国民とほぼ変わらないからねー」
「女王が護衛も付けずに街中を歩いてる国なんてマルヴェールだけだよ?」
「お母さんは強いから護衛なんかいらないんだよ」
「確かに…。護衛よりおばさんの方が強いね」
「私も護衛がいらないくらい強くならなきゃ」
…つづく
説明 | ||
一応、新シリーズだけど本編の第3部・第177話。 | ||
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