真・恋姫無双〜子義と仲達〜3
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この作品は恋姫の二次創作です。

オリキャラ込みです。

初めてなので駄文です。

それを踏まえて読んでいただけると幸いです。

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第3話:人を殺すという覚悟

俺がこの三国志(?)の世界へ来て数日…。

館に袁術の使者が訪れた。

内容は孫策の荊州本城への召喚。

使者の話では漢王朝より黄巾党討伐の命が下っているとのこと。

世に言う黄巾の乱である。

雪蓮が袁術の所に行っている間、俺達は軍議を行うことになった。

一刀「…ところで、俺が軍議に出る必要ってあるの?」

冥琳「お前を客扱いする道理も、余裕もない。それに初めにした契約の中に、知恵を貸すと言う条件が入っていただろう?」

契約とは一刀がこの世界で雪蓮のところに居候するための条件みたいなもの。

1つは天(現代世界)の知識を呉のために使うこと。

もう1つは呉に天の御遣いの血を入れること。

簡単に言えば孕ませろ、ってことやな。

一刀よ、お前はここでハーレムでも形成する気か?

ちなみに俺は、雪蓮の隊の副官ということにしてもらっている。

調練の方法も祭さんに少しづつ教わっている。

いずれ自分の部隊を持つことになりそうやな。

余談やが、あれから祭さんとは何度か手合わせをした。

今の所、本気の祭さん相手でも勝ち越している。

…まぁ、そのお陰で祭さんには何度も手合わせをせがまれてはいるが。

健「まぁ、働かざる者食うべからず、ってな」

穏「そういうことですね〜」

一刀「…でも、俺みたいな素人が軍議になんて入ってもいいのかな」

健「心配すんな、俺もそんな経験ないわ」

冥琳「それに、気づいた事を言ってくれるだけでも十分助かるさ」

一刀「…了解、邪魔しないようにがんばるよ」

健「そうそう、自分に出来ることをすりゃええのよ」

祭「天の御遣いとして頼もしい所を見せりゃ、女も惚れるじゃろ?がんばれよ、若造」

祭さんの言葉に肩を竦めて返事をする一刀。

さて…、俺の力でも少しは役に立つかな?

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軍議を始めてすぐに、冥琳は現在発生している3つの問題について皆に意見を求めた。

兵数、軍資金、兵糧の問題である。

まぁ国を持ってるわけとちゃうからなぁ…。

…と、呉の武将達が唸っている所で一刀が口を開いた。

一刀「…袁術に出させたら?」

冥琳「ふむ?どういうことだ?」

一刀「黄巾党本隊を相手する代わりに、兵士と資金と兵糧の供出を袁術に依頼すればいいんじゃないかな?」

冥琳「拒否されたら?」

一刀「本隊と戦えないとでも言えばいいんじゃない?…ただまぁ、結構勘で言ってる部分はあるけど」

穏「ほぉ〜、なかなかいい案ですねぇ。見直しましたよ」

冥琳「……我らの現状ではそれが精一杯かもしれんな。北郷の案を採用しましょう」

祭「了解した。ならばすぐ伝令を発し、策殿に交渉をお願いするかの」

伝令を発すべく祭さんが兵士に指示をしている横で、冥琳が一刀を見つめているのに気づいた。

一刀「な、なんだよ。ジッと見て」

冥琳「いや、案外な拾い物だと思ってな。…なかなか良い洞察眼を持っている」

確かに、一刀は意外に頭回るなぁ。

割と冷静みたいやし。

冥琳「ふむ…、北郷。お前も出陣しろ。その知謀、戦場でも十分に役立つだろう」

一刀「ええっ!役立つと言われても、戦場になんて立った事ないんだけど」

冥琳「ならば立て。人はそうして成長するものだ」

一刀「いや…、でも…」

ふむ…、まぁ人殺しを生で見たことないだろうしなぁ。…でも、

健「一刀、俺も出るべきやと思うで。怖いやろけどいつかは経験せなあかんやろ?」

いつまでも未経験ではこの世界で残れんと思う。

一刀「そうだけど…」

冥琳「それにお前が提示した案が採用された今、お前は自分が示した策の責任をとらねばならん。…勝つにしろ負けるにしろ、お前の策で多くの人が死ぬことになるのだからな」

一刀「…分かった。戦場に立つことで責任を取ることになるのなら」

冥琳「ああ、そう言ってくれると信じていたぞ」

健「それでええ。剣で戦うことは俺らに任せときや、俺は武で戦うからお前は知で戦え。やばくなったら守ったる」

一刀「ああ、頼りにしてるよ」

さて、一刀の覚悟も決まったところでこれから出陣準備かな。

俺は一応武官やし、祭さんと一緒に兵の準備ってとこか…。

…俺の守るモンのため、必ず勝つ。

軍議を終えた俺達は役割を果たすため、それぞれの持ち場へ向かった。

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準備を終え、雪蓮と合流した後いよいよ黄巾党の討伐に出発した。

…行軍し始めて最初に聞いた雪蓮の言葉が

雪蓮「いよいよ戦乱の幕開けね。…ふふっ、ゾクゾクしてくるわ」

雪蓮さん、あなた怖いっす。

一刀「…危ない発言だなぁ」

一刀よ、お前もそう思うか。

雪蓮「どうして?この時を待ちに待っていたのよ?この乱に乗じることこそ、私達の独立の第一歩なんだから、ゾクゾクしちゃうのも仕方ないでしょ?」

冥琳「気持ちは分かるが、相手が黄巾党というのはなんとも物足りないな」

祭「まぁ勘を取り戻すにはちょうど良いがの」

勘…、ねぇ。確かに。

健「大軍を率いた事の無い俺、実戦に出たことの無い一刀みたいに戦慣れしてないヤツにとっては、弱い相手っていうのは慣れるのにちょうどええしな」

祭「わしに武で勝てるヤツが何を言っておるか」

はは…、やっぱしまだ根に持っとるわ…。

雪蓮「それにこの戦いで私達の強さを喧伝できれば、これからの戦いが楽になるでしょ」

穏「そのためにもここは最高の勝ち方をしないとですね〜♪」

最高の勝ち方か…。

健「要は圧勝するってことやな」

一刀「確かに、…どんなに偉そうでも口先だけじゃ人はついて来ないからね」

冥琳「ほぉ…、2人ともよく分かっているな」

冥琳に褒められるとは思ってなかった。

最近思ったけど…褒められるって気分ええな。

雪蓮「どうでもいいじゃない、そんなこと。さっさと黄巾党を潰すわよ」

いやだから、雪蓮さん超怖いっす。

祭「策殿、圧倒的勝利のためにはそれなりの策を用意したほうがいいじゃろう」

雪蓮「策なんている?相手はたかが盗賊よ?」

冥琳「圧倒的勝利とは、敵に与える損害が大きなこと。そして記憶に残るほどの痛快さが必要なの。」

なるほど。

健「弱い相手やからこそ、こっちの力を見せ付けなあかんっちゅうわけやね」

雪蓮「ふーん、…で?」

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冥琳「…火を使うなんてどうかしら?」

火…、呉軍の御家芸やな。

雪蓮「いいわね。…真っ赤な炎って好きよ」

一刀「なっ、人間を焼き殺すのか!?」

雪蓮と冥琳の会話に、一刀は戦慄の表情を浮かべる。

うーん、一刀の気持ちも分からんでもないが…。

祭「北郷、理解せい。今はそういう時代なのじゃよ」

穏「それに盗賊さん達はもっと酷い事を無抵抗な人達にやってますからねぇ。…天罰ってやつですよ」

冥琳「そういうことだ。…弱者に代わって天罰を下す、それが人気につながるのだ」

一刀「でも…、それなら例えば盗賊達に温情を与えてやるとかの方が…」

健「甘いな」

一刀のいい加減甘い考えに、俺は口を挟まずにいられんかった。

健「ええか一刀。盗賊って言うのは、誇りを捨て、理性を捨て、己の欲望のままに他者に手をかける。…んなヤツ人って言えるか?いや、言えんな。もはやあいつらはただの獣や。人に害なす獣は駆除せんとあかん」

俺の言葉に冥琳も同意し、

冥琳「それに温情などと言うものは絶対的強者にしか許されない。…今の私たちではただの自己満足にしかならん」

と付け加えた。

健「俺らの世界…いや、一刀の世界ではそれで大丈夫かも知れんけど、この世界でもその考えでおったらこの先…死ぬで」

一刀「…分かった、もう何も言わない。健達のほうが正しいって思えるから」

一刀もこの世界の考えを一応は分かってくれたか。

健「ま、俺のもとおった世界がここの考えとよく似とるからはよ馴染めただけやから。本来ならお前のような考えやったと思うわ」

一刀「…うん」

健「でも、この世界は俺らの世界とは違う。ここにはここのルールがある。…それは理解しとけよ」

一刀「…分かった」

一刀は元々平和な世界の人間や。

対して俺は死が常に傍らにおる世界で生きてきた。

そこの違いやな。

でもこの世界は確実に俺の世界側の考えが普通。

健「…一刀には酷やけど、お前に生きてもらうためにも厳しくすんで」

それが最初に助けてくれたお前への恩返しやと思うから。

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兵士「前方1里の所に黄巾党と思しき部隊の陣地を発見しました!」

俺の独り言は、兵の声によってかき消された。

その報によって、冥琳は配置を決める。

冥琳「分かった。…先鋒は伯符に任せる。子義、補佐を頼む」

いよいよか…。

健「ま、雪蓮は強そうやから補佐はいらんかもやけど。了解!」

俺は努めて明るく返答する。

冥琳「私と伯言、黄蓋殿は両翼を率い、時機を見て火を放つ」

穏「了解でありま〜す♪」

健「じゃあそっちの合図で雪蓮を退かせたらええんやな?」

冥琳「理解が早くて助かる」

前言撤回、誰かおらんとこのバーサーカー孫策は退かんわ…。

祭「健、策殿を頼むぞ。…では策殿、出陣の号令を」

雪蓮「了解♪」

雪蓮は剣を抜き、声を挙げた。

 

勇敢なる孫家の兵たちよ!いよいよ我らの戦いを始める時が来た!

新しい呉のためにっ!!先王、孫文台の悲願を叶えるためにっ!

天に向かって高らかに歌い上げようでは無いか!誇り高き我らの勇と武を!

敵は無法無体に暴れる黄巾党!獣じみた賊共に、孫呉の力を見せつけよ!

剣を振るえっ!矢を放てっ!正義は我ら孫呉にあり!

 

兵士「うおぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」

辺りの兵士から怒号のような声が挙がる。

祭「全軍、抜刀せい!」

祭さんの声で、全ての兵が剣を抜く。

そして、雪蓮は敵に剣をかざし、

雪蓮「全軍、突撃せよ!」

号令を発した。

…雪蓮の補佐を任された以上、仕事はこなす。

…それが冥琳への、雪蓮への、ひいては呉への信頼への応えやから。

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どうも、院試2日前のgatsuです

日曜に試験です

今さらぢたばたしてもちかたない(by十勝の人

ということで溜めてた3話をうpします

……どうも健が強すぎてどうしようって感じです(汗)

でもこれからの話で弱点は明かすんですが

……ネタバレ?

とりあえずこれからも読んで頂けると幸いです

では、院試がんばってきます!

説明
どうも、今週の日曜に院試あります(笑)
「今さらじたばたしても仕方ないから明日はゆっくりしとけ」
と研究室の先生に言われたので
「だったら自分のしたいことしてやるZE」
ということで第3話です。
では、日曜がんばってきます!
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コメント
ブックマンさん>ありがとうございます!自分の実力が出せたとは思いませんが、後は結果を信じます!(gatsu)
jackryさん>ありがとうございます!もう終わったんで後は天命を待つのみです!(gatsu)
院試頑張ってください。合格信じてますよ。(ブックマン)
JINさん>頑張ります!頑張って勉強します!w(gatsu)
がんばってください!フレー、フレー、gatsu(笑)(JIN)
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