聖ビーストテイマー・ナタ196
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ルークが秘密結社に出勤すると何やら深刻そうな顔で幹部が集まっていました。

 

「あっ、ルーク殿。ちょうど良かった…」

 

「どうかしましたか?ウィルスさん」

 

「とある第一級魔術師が戦いに敗れて、自由になった使い魔が暴れていると言う報告を受けたのです」

 

「それは大変ですね…。アラヴェスタ騎士団には連絡したんですか?」

 

「それが身内の者から騎士団に通報はしないで欲しいと連絡を受けておりまして…」

 

「えっ…!騎士団に言わなかったら、誰が魔物を退治に行くんです?」

 

「あまり騒ぎを大きくせず穏便に済ませたいのです。ルーク殿の結界で捕獲する事はできませんか?」

 

「うーん、僕の結界は持って二十四時間が限界なので、封印するのは僕一人では無理ですよ」

 

「封印には第一級魔術師が五人がかりでやらないとキツいと思います」

 

「こんなに大勢いるんだから、五人で行きませんか?」

 

「申し訳ないですが、ここにいる魔術師では十人がかりでも無理だと思われます…」

 

「ん?皆さんは第一級魔術師なのですよね…」

 

「三級程度の実力しかない者がほとんどなのです」

 

「一級と三級ではかなり魔力に差があると思うのですが…」

 

「一級の実力者は連盟に所属したがらないのです」

 

「そう言えばユリアーノ様は無所属でしたね」

 

「私を含めても一級の実力者は三名ほどしか集まりません」

 

「ウィルスさんは一級の実力があるのですか?じゃあ一緒に行きましょう」

 

…つづく

説明
一応、新シリーズだけど本編の第3部・第196話。
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