聖ビーストテイマー・ナタ208
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ルークはなかなか引き下がりません。

 

「僕がその店のおじさんだったら、好みのタイプでもない女に割引なんかしてあげないよ?」

 

「うーん、そうなのかな…。いつも行ってるからサービスしてくれてるだけのような気が…」

 

「ヴィッキーだってローラが好きになりかけてたんだ。あやうく取られるところだったから冷や冷やしたよ?」

 

「ヴィッキーはジュリーが好きだったんだよ?でもあの時はジュリーの事、諦めようとして…とりあえず私で我慢したんだと思う」

 

「僕にはそうは見えなかった。あれは本気の目だったよ?」

 

「今はジュリーにしか興味なさそうだけど?」

 

「ローラは僕の妻になったから、ヴィッキーはローラの事、諦めたんだよ」

 

「なんでルークにそんな事わかるのよ…。ヴィッキーがそう言ってたの?」

 

「聞かなくてもわかるよ?ヴィッキーとは親友だから」

 

「私には親友がいないのかな?そう言うの全然わかんない」

 

「僕もヴィッキー以外の男子とは上辺だけの関係さ?」

 

「私、ジュリーがヴィッキーを好きになるなんて思ってなかったよ…」

 

「僕も意外だなと思った。ジュリーは顔でしか男を判断してない気がしてたから、僕は相手にしてなかったんだよ?」

 

「ジュリーは頭の良い人が好きって言ってたけど、ヴィッキーも私と同じであんまり成績は良くないからね…」

 

「僕の顔以外どこが好きなの?って尋ねたら、みんな頭の良いところって言ってくる。ワンパターンだから聞き飽きたよ」

 

「今でも全然わかんないんだけど、私はどうやってルークを堕としたんだろう?他の子に質問されるけど答えられないの」

 

「君が僕を堕としたんじゃなくて、僕が君を堕としたんだよ?」

 

「そもそもなんで私がルークに好かれたのかがわかんないんだけど…」

 

…つづく

説明
一応、新シリーズだけど本編の第3部・第208話。
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