真恋姫無双外伝 外史をかける一刀 7話
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「「ハァー」」

宴の次の日の朝。一刀と葉雄は、葉錬の家の庭で戦っていた。

なぜ戦っているかといえば・・・

 

「さて、これから特訓を始めるわけじゃが、まずは二人には戦って貰おう」

「あの黄権殿、なぜ私と北郷殿が戦わないといけないんですか?」

「ああ、それはのう・・・一刀。おぬしはなぜだかわかるか?」

「うーん、マツリさんはまず俺達二人の実力を見たいんじゃないかな?俺達の戦いをみれば助言もしやすいしね。それには実力の近い俺達が戦うほうが、マツリさん自身が相手するより分かりやすいからだと思うよ」

「ほほう。よくわかっておるではないか。人によって指導の仕方は違うがわしの場合は戦っている所をみて、その者の悪い所を指摘するやり方をとる。じゃからまず二人に戦って貰ってそれから一人一人に指導をする」

「なるほど、わかりました。では北郷殿よろしくお願いします」

「うん。じゃあはじめようか」

 

といった展開で始まった二人の戦いだがなかなか勝負がつかなかった。

なぜなら二人の戦い方が正反対であったからである。

葉雄は勇猛果敢に相手に向かって金剛爆斧を振るうのにたいし、一刀は相手の攻撃をひたすら受流して相手の隙をつく戦い方をしていた。

「(さすが北郷殿です。私の攻撃が全然効いていません。いったいどう攻めればいいのか・・・)」

「(くう・・・なんとか葉雄さんの攻撃を受流せているけど、ちゃんと出来ていないから腕が痺れて反撃が出来ない。こうなれば・・・)」

そうすると一刀は葉雄の攻撃を力の限り跳ね返した。

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「なぁ!?」

葉雄が体勢を崩した際に一刀は葉雄から距離をとり無双方天戟を二つに分けてその一方を葉雄に投げつてた。

「危ない!!」

葉雄はそれを体を捻って避けたがその隙に一刀が一気に接近して持っていたもう片方の戟を葉雄の首筋にあてた。

「どうやらそれまでのようじゃな。勝者、北郷一刀」

「はあ、参りました。完敗です」

「いや、そうでもないよ。葉雄さんの攻撃が強すぎてなかなか反撃が出来なかったから」

「二人ともよくやったな」

そういって黄権は二人に水筒と手拭いを渡した。

二人はそれを受け取って少し休憩をして黄権に勝負の感想を聞いた。

「まずは、一刀の方だが、お主がその戦い方をするにはまずは基礎となる筋力と体力を付けねばならんな。完全ではなかったがお主は葉雄殿の攻撃を受流せてはいた。そこからの反撃が出来ていなかったのはお主の力が弱くてすぐ腕が痺れてしまったからじゃ。もっとも、もっと経験をつんで攻撃を受流すのが旨くなれば腕への負担も減るがな」

「そうか。よくわかったよ。他にはどこか悪い所は無かった?」

「そうじゃな。これはまだ気にする段階ではないが、最後の攻撃の仕方じゃな。あのやり方はうまかったが相手が一流の将じゃったら、あの体勢でもお主の投げた戟を避けずに叩き落とせたじゃろう。そうなればお主は片方の戟だけで戦わなければならん。そのところをもう少し考えればよかろう。まあそんなところじゃ」

「なるほど。ありがとうマツリさん」

「うむ。それでつぎに葉雄殿じゃが、お主はまだ自分の戦い方が出来ておらんようじゃな」

「自分の戦い方ですか?」

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「そうじゃ。例えば一刀は相手の攻撃を受流して隙を突いて反撃をするという戦い方をしているのに対して、お主はただ得物振るっているだけじゃ。ひたすら得物を振るえばいいという訳ではない。相手に対しどう攻撃をすればよいかを考えて攻撃をせねばならん。それを証拠に最初の方はお主が押していたのに攻撃が単調じゃったから一刀がお主の攻撃になれて最後には完全に受流されていた。じゃからお主はまず経験を積んで自分の戦い方を見つける事から始めるのがよいじゃろう」

「はい。わかりました」

「では、今後の訓練の仕方じゃが一刀は筋力や体力をつけるための基礎訓練を、葉雄殿はわしが相手をするからどう戦っていくかの模索をするとしようか」

「「はい。よろしくお願いします」」

そういって一刀は葉錬の家の庭の周りを走り出し、葉雄は自分の戦い方を見つけるために黄権を相手に打ち込みを始めた。

そうやって一日が終わり二日目も同様に訓練をして三日目の朝も同じように特訓を始めていた。

特訓を始めてしばらくすると奏香が慌てた様子で走ってきた。

「みなさん大変です。近くの村が賊に襲われてるらしいです」

「なんだって」

「それで葉錬殿はなんと?」

「それが、兵を出そうにも率いる事の出来る武官が葉錬殿しかにないらしいです。この町の守りを疎かには出来ない以上このままでは迂闊には兵を出せません」

「なんて事じゃ」

「マツリさん。葉錬さんの所に行こう。俺達がいけばまだどうにかできるかもしれない」

「それなら私も行きます。こういう時の為に武を磨いているのですから」

「ぼくも行きます」

「よし、わかった。葉錬殿にはわしが話そう。みな己の得物をとってきたらすぐいくぞ」

「「「はい」」」

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オマケです

 

 

side外史の狭間

「そういえば--よ。少し聞きたいことがあるのだが」

「なんや伏羲はん。わいに聞きたい事って?」

「ああ、正史の方々がお前がある人物にしか思えないらしいのだが」

「ああ、その事かいな。そうやな、大体正史の方々の予想通りやで」

「そうか。なんで脇役のおまえが管理者になっているんだ?」

「ガーン。そんな脇役なんて酷い。まあそれはええわ。理由は二つや」

「その理由とは?」

「まずは作者が元々脇役が好きやからや。ガンダムで例えるとワッケインはんやクランプはんが好きらしいで」

「それはすごいな」

「後もう一つは、こっちが本名やけど作者の友人曰く作者がわいに激似らしいわ。それで調子乗ってわいを管理者にしたらしいわ」

「なんとまあそれは・・・」

「まあいろいろ言いたい事はあるやろうけど作者は後悔はしてないらしいしええんとちゃうか」

「まあそれならいいが」

「まあそうゆう訳やから正史の人も納得してください。ちなみにワイが活躍するんはかずピーが次の外史に行ってかららしいからそれまで楽しみにしててや。後ワイの管理者としての名前やけどヒントは「ワイが作者に似とる」ということや。これでほとんどの人は分かるやろう。ほなまた次回もたのしみにな」

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あとがきです

 

どうやら私は最近運が無いみたいです。

車に轢かれてしまいました。

幸い軽傷ですんだのでこうやって更新を出来るのですが。

厄払いにでも行こうかな?

 

さて話のほうですがいかがでしたでしょうか?

一刀と葉雄の戦い方ですが、一刀はカウンタータイプにしてみました。

その理由ですが他の作者の方々の作品を見さしていただいているとカウンタータイプの一刀君があまり見かけなかったのでそうしたのですがどうでしょうか?

そして葉雄ですが彼女はまだ鍛えだしたばかりの初心者なのでまだ戦い方が出来ていないというふうにしました。

ですので彼女の戦い方が出来ていく過程を書けていければと思います。

 

では次回も楽しみにしていてください。

 

 

 

 

 

 

 

説明
新たに出てきた二人の管理者
一人は一刀の事をよく知っているみたいだが・・・

そのころ一刀達は特訓を始めていた
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コメント
作者は及川に似ているのか。(ブックマン)
やはり及川なのか・・・  一刀達の活躍に期待!!(キラ・リョウ)
南華老仙は確か荘子が死んで仙人になった姿でしたから荘子ですか?(猫螺舞)
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