聖ビーストテイマー・ナタ233 |
ルークは天井を見上げて遠くを見るような目で言いました。
「人間は太古の記憶が遺伝子に組み込まれてるから、自然の中にいると落ち着くんだ。両親の記憶も無意識に受け継いでるんだと思う」
「それで私、お母さんに似ちゃってるんだね」
「ローラもおばさんみたいに僕が浮気してるって疑ってヤキモチ妬いてたの?」
「うん、お母さんみたいに夫婦喧嘩したくなくて黙ってたの…」
「ヤキモチも妬いてもらえないのは愛がない証拠だから、少しくらいはヤキモチを妬いてもらえた方が嬉しいけどね」
「ルークに嫌われたくなくて、ヤキモチ妬いてても言えなかったんだ」
「もしかして今も我慢してる?育児中の女性は夫婦の営みを嫌がるって話も聞いた事がある」
「うーん、ルークのストレス解消になるなら良いかな?って思ってるんだけど」
「嫌なら嫌だってちゃんと言ってよ?無理して合わせようって思われてる方が嫌だから」
「無理はしてないよ。ただずっと拒否し続けてたら浮気されないか不安なんだ」
「僕は浮気はしない。信じて欲しい」
「うん、わかってる。ルークはそんな人じゃないって」
「この顔のせいで遊んでると思われるから整形魔法で顔を変えようか悩んでるよ…」
「ルークより私の顔を整形出来ない?もっと可愛くなりたいよ」
「ローラはそのままが一番可愛いよ?魔女は顔を変えてる人も多いから、美人がいても元の顔は…なんて事ザラだし」
「そうなんだ?ジュリーは元から可愛いよね」
「ジュリーも少しいじってるね。僕には心眼があるからわかるけど、二重まぶたにプチ整形してるっぽい」
「あー、私も一重だからプチ整形したいなぁ」
…つづく
説明 | ||
一応、新シリーズだけど本編の第3部・第233話。 | ||
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