聖ビーストテイマー・ナタ252 |
気丈に振る舞いながらも、ルークの声は震えています。
「男女の間に友情は成立しないと思ってる。僕も最初はローラを友達だと思ってたけど、引き離されてローラが女だと意識し始めてからは、もうただの友達だとは思えなくなった…」
「うーん、ルークに変身してジュリーに襲われた時に男子は性欲が我慢出来ないんだって事は理解したんだよ」
「僕は我慢出来るよ?嘘だと思うなら証明してみせる。もう君は二度と抱かない…」
「どうしてそうなるの?私もルークの気持ち理解したくて頑張ってるんだよ…」
「君の前でだけ頭が真っ白になって上手く話せなくなる。他の女性の前で理性を失いかけた事なんてないのに…。それは僕が君の事、本気で大好きだからさ」
「うん、それはわかってるよ?私もルークが大好きだって言ったでしょ…」
「違う!ローラは僕の事が…本気で好きじゃないんだ」
「友達の好きは恋愛の好きよりも下って言う意味?私は恋愛の好きより友達の好きの方が上だと思ってた。恋愛ごっこしてたのは、ルークがそれを望んでると思ったから…」
「恋愛ごっこ?じゃあこの結婚も君にとってはおままごとだったんだね…」
「違うよ…。好きだから相手の喜ぶ事しなきゃって思って、恋愛ごっこって言い方は悪かったと思うけど、男子と付き合ってエッチな事したくなかっただけだよ?」
「ローラがしたくない事、頑張ってしなくて良いよ?」
「その頃はエッチな事嫌いだと思ってたんだけど、今は気持ち良いって感じてるから…」
「本当は嫌だったんだ?今更だけどもうしないよ」
「ジュリーに襲われた時すごく気持ち良くなって、あのままルークの体だったら多分…やりまくってるだろなぁって思ったの」
「何を言ってるの?ローラはそんな事しないはずだよ」
「でもルークの体だから、そんな事したらダメだって思って、自分がそんな考えを少しでも持ってしまった事が怖くて泣いちゃったんだ…」
「ごめん!言ってる意味がほぼ理解不能だ…」
「ルークは私の心が綺麗だって言うけど、本当に心が綺麗なのは私じゃなくてルークの方だって思ったんだ。私は自分の事が大嫌いだから」
…つづく
説明 | ||
一応、新シリーズだけど本編の第3部・第252話。 | ||
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