聖ビーストテイマー・ナタ279
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その頃、ルークはマキャヴェリの迎えに来た馬車に乗って邸に帰り、シャワーを浴び終わって寝室で寛いでいるところでした。

 

「うーん、他人の家は落ち着かないな。マキャヴェリのニオイのする布団で寝たくないし…」

 

部屋のドアをノックする音がしてメイドが入って来ました。

 

「マキャヴェリ様、お慰めに参りました」

 

「えっ、試験は多分大丈夫だから慰めてくれなくても良いよ?」

 

「ウフ、面白い冗談ですね」

 

メイドは突然、衣服を脱ぎ始めたのでルークは慌てて目を逸らします。

 

「あれ?今日は大きくならないですね。元気がないみたいで心配です」

 

「元気がないのは試験で疲れてるからなので気にしないでください…」

 

「マキャヴェリ様、いつもと雰囲気が違いますね。でもなんだか可愛いかも?」

 

「いつもと違うって…いつもはどんな感じなのかな?」

 

「いつもは猛獣のような雰囲気ですが、今日はまるで小動物のような雰囲気ですよ」

 

「と、とにかく今日は疲れてるので、もう寝るから出て行ってくれませんか?」

 

「そんな意地悪言わないで、今日は私も女豹になった気分なの」

 

「女豹?て言うか胸を押し付けて来ないでください!」

 

「どうしちゃったんですか?いつもと全然、態度が違う…」

 

「もう眠いんです!お願いですから、僕一人にさせてくれませんか…」

 

「まだ夜七時ですよ?寝るには少し早いと思います…」

 

「色々と考え事をしたいんです…。ほっておいてもらえると有難いのですが…」

 

「考え事なら私の胸の中でしたら良いのに…」

 

無理やり抱き締められて、メイドの胸に顔を埋められてしまいました。

 

「ああ、こんな事ローラにバレたらまずい…」

 

…つづく

説明
一応、新シリーズだけど本編の第3部・第279話。
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