聖ビーストテイマー・ナタ300 |
ローラはゲイザーの記憶が戻った事を話さずに、ルークを説得しようと思いましたが、余計に話がこじれてしまいました。
「ローラにはおじさんの考えてた事がわかるって言うの?」
「うーん、上手く説明出来ないけど、お父さんが生きてたら、あのシナリオの通りにしなくても良いって言うと思うよ?」
「僕はそう思わない。おじさんには何か深い考えがあったんだ」
「お父さんはルークが二級試験で落ちるようなシナリオ書くわけないでしょ!」
「そうだね。多分、僕の読みが甘かっただけなんだ。おじさんは他のやり方を考えていたのかもしれないよ?」
「スノーが仲間になった話も偶然の一致なんだって…」
「偶然であんなに的中するものかな?あり得ないよ…」
「当てずっぽうで適当に言った事でも的中する事はあるから…」
「エレンの占いも驚くほど的中してたけどね」
「エレンの占いは確かに当たってたけど…。浮気とかも怖いくらい言い当てちゃってたし…」
「それじゃ僕の浮気が心配な時はエレンに占ってもらえば良いよ?絶対に浮気はしないから」
「うん、エレンも言ってた。ルークは浮気しないって占いに出てるって…」
しばらくして魔術師試験の合格者発表が議会場の前に貼り出されました。二級合格者の受験番号にルークは載っていませんでしたが、一級合格者にはマキャヴェリの受験番号が載っています。秘密結社のオフィスに出勤すると、パートナーの女性が挨拶して来ました。
「案の定、僕は二級試験に落ちてたよ?マキャヴェリは一級に合格してたが…」
「あなたは一級に合格しているのに二級に上がれないなんて…」
「来年もまた替え玉をやらされるのかな?二級に上がれなかったら一級試験には永遠に挑戦すら出来ない」
「ウィルス様に文句を言ってやりたいです…」
「あなたも奨学金の返済をウィルスさんに立て替えてもらって逆らえないのでしょう?」
「私の借金を立て替えてくださった事は感謝していますが、あなたに替え玉をやらせた事は許せないです」
…つづく
説明 | ||
一応、新シリーズだけど本編の第3部・第300話。 | ||
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