結局、何も買わずに家に帰ってどうしようか悩んでいると、ルークが帰宅しました。

「ねぇ、ルークの好きな色って何？」

「好きな色？ローラのオーラの色かな…」

「えっと…それは黒色って事かな？」

「あっ、もしかして新しい服を買うつもりなのかな？それならピンク色とか似合うかも」

「ピンク色は恥ずかしいと思うからやめたの」

「えっ？ローラに似合うと思うけどなぁ」

「ピンク色以外で良いと思う色はない？」

「うーん、どんな色でもローラなら似合いそうだけどね！」

「私の事は考えなくて良いから、ルークの好きな色教えてよ…」

「僕はローラが気に入って選んだ色なら何でも構わないよ」

「はぁ…、その答えが一番困るのよ？結局、私が選ばないとダメだから…」

「そう言うのはね、インスピレーションで選んだ方が良いんだ。店に入って最初に目に飛び込んで来たのが、君の一番欲しい物だよ？」

「それがピンク色だから悩んでるんじゃない」

「ピンク色の何が良くないと言うんだ？」

「周りの人が見たら笑い者にされるでしょ？」

「そんな周りの目なんて気にしなくて良いじゃないか」

「ルークってお義父さんにそっくりだから、絶対にお義父さんみたいな事しそうなんだもん」

「ん？僕のお父さんの事か…。似たくないと思ってても似てしまってるみたいだね」

…つづく