聖ビーストテイマー・ナタ321 |
ゲイザーが寝たフリを続けていたので、ルークはシャワーを浴びると寝室に行きました。ローラを抱き締めてキスします。
「こうしてると嫌な事も全部、忘れられるんだよ」
「私、本当に無力だなぁって思うの。お父さんみたいに、難しい事は何も思い付かないし…」
「ローラは驚くほどおじさんに似てるんだよ?僕はローラとおじさんがあまりにも似てるからおじさんの事まで好きになってきたから」
「顔はお父さん似だと思うよ?性格はどっちかって言うとお母さん似」
「フラウおばさんの事も好きになってる。ローラは二人を足して二で割った存在だから」
「私もルークのお父さんとお母さんの事、大好きだよ」
「僕はあの二人を足して二で割った存在だ。誰かを好きになるとその人の親も好きになってしまうんだね」
「ルークが私の親の事、好きだって言ってくれるとなんでかわかんないけど嬉しくなる」
「僕も親の悪口言う人がいると嫌いになるよ」
「ルーク、お義父さんの事、たまに悪く言うけど」
「僕は言っても良いけど他人が言うのは許せないんだよ。何も知らない癖に…って思う」
「ルークが引っ越す前までの十五年間、ずっと一緒に暮らしてたから、お義父さんの事もよく知ってるよ」
「だから僕はローラを選んだのかも?他の子は僕の事もお父さんの事もきっと理解しないだろうから」
「ルークもお義父さんも世界を滅ぼしたりしないってわかってるもん」
「滅ぼす気はないけど、ぶっちゃけ世界平和なんかどうでも良いんだ」
「世界平和も大事だと思うんだけどなぁ」
「僕はローラを幸せにしたいだけだから、世界平和は二の次だね。おじさんは世界平和の方を大事にしてたようだけど…」
「確かに…。お母さんは二の次にされてた気はするよ」
…つづく
説明 | ||
一応、新シリーズだけど本編の第3部・第321話。 | ||
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