聖ビーストテイマー・ナタ322
[全1ページ]

昨夜はお楽しみになってルークはとても機嫌が良くなっていました。ピンクのネクタイを締めて出勤して行くのを見送ると、ローラはゲイザーをスノーに預けてパン屋に向かいます。

 

「アウローラさんですね。私は第一級魔術師のウィルスと申します。ちょっとお話があるのですが…」

 

「ウィルスさん?確かルークの上司の方でしたよね。私に何かご用ですか」

 

「あなたを引き抜きたいと思ってお声をお掛けしました。私の元で働く気はありませんか?」

 

「えっ、私…魔術師試験の成績はあまりよくないですよ?」

 

「いえ、お茶汲みのアルバイトなので魔術師資格は必要ありませんよ」

 

「お茶汲みなら私でも出来そうですね!」

 

「失礼ですが、こちらのアルバイトでは月額いくら支払われているのですか?」

 

「えっと…お休みなしで働いたら八万くらいかな」

 

「そんな端た金で働くより、私の秘書をやれば今の給料の五倍の月四十万支払いますよ」

 

「ええっ!そんなに…。どうしようかなぁ?」

 

「答えはいつでも構いません。秘密結社の場所はご存知ですよね?受付には話を通しておくので名乗れば通してもらえますよ」

 

「うーん、ルークに相談してからじゃないと決められないです」

 

「ルーク殿に相談したら反対されるに決まっているじゃないですか?」

 

「多分、ダメって言われると思います…」

 

「相談はせずに、あなたの意思だけで決めてください。こんな良い話は他にないはずだ」

 

「難しい仕事があるんじゃないですか?書類とか作るの苦手だから…」

 

「いえ、誰にでも出来る簡単な仕事だけです」

 

「うーん。もうちょっと考えさせてください」

 

…つづく

説明
一応、新シリーズだけど本編の第3部・第322話。
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
112 112 0
タグ

リュートさんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。

<<戻る
携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com