帰らざる後影は再縁(さいえん)の道行を辿る
説明
戦友であり、姉であり、師であったあの人
私と赤城の在り方の転機となったその日

あの人は戦場から、私達の前から、嵐にさらされた砂山の様に音もなく去ってしまった
立つ鳥跡を濁さずという言葉を額面通りに体現した様だった

あれから少し時がたち、私達は大人になった
私はあの人のようになれただろうか?追い付けているだろうか?
そんな自問自答に答えられる事もなく私のカンレキに区切りが付いた

姿を変え、形を変え、戦場を再び駆る
やる事は変わらない
再会も突然ではあったが私もあの人もきっと同じ存在ではないのは百も承知と理解しているはずだ

もう戦えないという事もない、私の元から去る必要もなくなった
いや戦場である以上はまたいつ今生の別れになるか分からないのだが

赤城と共に戦いに明け暮れ、仲間達を守り、強者との交錯を喜びとする私なのに

それでも 私は 今度こそ最後まで赤城と皆とあの人と 共にいて欲しいと思うのだ
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