今日も拡大する世界(Transit On The Expanding World)
説明
(ある旅行者の手記より)
「この世界の辺境に位置する
「C.T.W.(Colour-Trash World)」(以下「C.T.W.」と表記)と言う
ありとあらゆる色のツギハギで
満たされたこのエリアは
所謂先進諸国から来た旅行者達の眼には
奇異なものに映る事だろう。
そんなC.T.W.にも鉄道が存在しているのだが、
「C.T.R.(Colour-Trash Railway)」(以下「C.T.R.」と表記)と言う
鉄道会社がエリア全体に路線網を形成している。

現在進行形で急速に
拡大し続けているこのエリア、
星屑と塵と想像力で構成された大地には
今日も続々と住宅や工場が立ち並び
街が形成されて、
それに併せて線路が引かれ、
その上を列車が走るようになる...のだが、
あまりに急ピッチな路線網の
拡大が続いているお陰で
C.T.R.は常に慢性的な
車両不足に陥っているようだ。

車両の製造が自国だけでは
追いつかない為に、
洋の東西、
国有・大手・中小問わず
様々な国・地域の鉄道会社から
使われなくなった車両や
使い古された車両を
片っ端から購入しては
自社路線での運行に充てている。
その殆どが今の先進諸国では
まず見掛けなくなった
古色蒼然とした車両なのだが、
ごく稀に製造後間もなくして
注文流れとなったり
様々な事情で
ほんの僅かな期間にしか運用されずに
新車同然の状態で
そのままC.T.R.にやって来たような
車両も存在する。

来歴も形態もバラバラな車両達は
キャンバスをイメージした
白を基調とした塗装を施されて
様々な色のツギハギに彩られながら
拡がり続けるこの世界を
今日も走り回っている」

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

ケント紙に水彩絵の具、水彩色鉛筆で描いたもので、
完成後B4(257×364)サイズ程に切り取ったもの。

元号が変わってから最初の新作と言う事で(?)、
かねてより「C.T.R.(Colour-Trash Railway)」の
紹介文的な絵を描いてみたかった...
と言うのがありました。

尚、昨年に塗装変更を敢行したC.T.R.ですが
右端のインターシティ車両を含めた
幾つかの「専用塗装」が施されている車両は
当面は塗装の変更はない模様です。
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C.T.R. 電車 train 路面電車  アナログ ワールド 鉄道  

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