連載小説12 |
今日から授業開始。
ま、授業初日は先生と生徒の事故紹介がメインで、
授業らしい授業はしない。
これは気楽だ。
木谷さんは、相変わらず髪を触って来たり生徒会立候補を
勧めて来たりするけど、深く気にしない事にした。
スルーしても友達付き合いはできるし、髪くらい、触られても、
減ったり痛んだりするもんじゃないし。
さて、次はなんの授業だ?
「国語か…」
「国語、一年目は現国中心。私好きなんだー」
文芸部志望だもんなぁ、当然好きだよなぁ〜。
「私は普通、かな」
「ふむ、確かにそう見えるね。さて、どんな先生が来るやら」
そろそろチャイムだ。私達は教科書を用意して、その時を待った。
キーンコーンカーンコーン…
「チャイムだ」
ガラリ
「どんな先生だ?」
チャイムと同時に入って来たのは、グレーのスーツに身を包んだ、
イケメンだった!
「ちょ、木谷さん、イケメンイケメン!」
「倉橋さん、落ち着いて。人間、見た目だけじゃないんだから」
入って来たイケメン先生は、まず黒板に名前を書いた。
『佐々木悠一』
「佐々木先生か…」
イケメン先生こと佐々木先生は、開口一番言い放った。
「えー、自己紹介のような面倒な事はしない。今すぐ授業を開始する。
もし俺に名前を覚えられたかったら、授業で発言しろ。テストで高得点を取れ。
以上」
なっ!
「ふーん、面白そうじゃん」
「面白そうって…」
もしかして、超厳しいのか? だとしたら、ヤバいじゃん!
一体どうなるの?
〜つづく〜
説明 | ||
第12回 | ||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
391 | 389 | 1 |
タグ | ||
女子高生 部活 文芸部 | ||
水希さんの作品一覧 |
MY メニュー |
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。 |
(c)2018 - tinamini.com |