真・恋姫無双another 風ストーリーその5
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翌日・・・

 

白蓮さんが前日の疲れがまだ残っているお兄さんを、玉座の間へと呼びました。

もちろん、私達も同席です。

そこで発表された内容は、お兄さんの仕事についてです。

 

そう、前日に決まった雑用係としてお城に置く事を知らせました。

 

仕事内容が想像できるのか聞いた瞬間、お兄さんの表情が少し曇りました。

ですが、ただでおいてもらえるとは思っていないようで、すぐに元気に返事をしていました。

それと同時に私が始めていた文字の読み書き出来るようにする為の勉強と同時に、星ちゃん達による武の訓練の話もしました。

 

さすがに、うんざりするような表情をしていましたが、これもお兄さんに頑張ってもらう為です。

 

そんな感じに、お兄さんのこれからも決まって、またいつもの日常が戻ってきました。

しかし、これがお兄さんの苦難の毎日の始まりでした。

 

まず、雑用と言っても特定の誰かの何を手伝うと決めていなかったせいで、手が空いているとみるやいなや皆さんがお兄さんに雑用をお願いするようになりました。

 

部屋の掃除や、武具の片付け、はては買い物の荷物持ちなど、はっきりって好き勝手放題です。

私も、少しお願いする事もあったので、皆さんの事を悪くは言えませんが。

ただ、雑用で皆さんの接する機会が多かったせいか、早めに真名を預かったようで、皆さんの事を真名で呼ぶようになっていました。

 

これはいい事なんでしょうが、この雑用のせいで、勉強に身が入らないようになりました。

勉強の時間は、いつも疲れた様子で、話を聞いても空返事のような状態です。

稟ちゃんに確認してみましたが、稟ちゃんの時もそんな感じだそうです。

これでは、勉強する意味がありません。

 

星ちゃん達にも聞きましたが、武の訓練の時もそのようなのです。

命の危険はありませんが、中途半端な状態は怪我の元です。

 

この状況を鑑み私達は、白蓮さんにお兄さんの仕事や勉強をキチンと順番なり予定を決めるようにしてもらいました。

 

こうして、お兄さんの状況も少しずつ改善していきました。

多くの事が順調に進んでいたのですが、また懸案事項が発生しました。

 

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「盗賊の数が増えている?」

 

それはある日、稟ちゃんから白蓮さんに報告されました。

 

「はい。一時減少傾向にあった盗賊ですが、ここ数日再び数を増やしつつあるようなのです。」

「それで、被害状況は?」

「いくつかの村が、被害に遭っています。今は、物を奪う程度ですが、このままだと民の命を脅かしかねません。」

「そうか・・・。」

 

白蓮さんは腕を組んで考えています。

 

「その盗賊について、一つ気になる事があるのだが・・・。」

 

星ちゃんです。

星ちゃんの部隊は、国内の治安維持にあたっています。

なので、今回の稟ちゃんが報告した内容も、星ちゃんの部隊からの報告になるのです。

 

「星、気になる事とは何だ?」

「私自身は見ていないのだが、部下の話によるとその盗賊どもは皆黄色い頭巾を被っているそうだ。」

「黄色い頭巾?」

「左様。決して統率が取れているわけではないのだが、皆同じ頭巾を被り同じような奇声を上げているとか。」

 

この星ちゃんの報告に反応したのは、なぜかお兄さんでした。

 

「黄巾党・・・。」

 

お兄さんは小さな声でそう言いました。

 

「おい、北郷。その『黄巾党』と言うのは何だ?」

 

私に聞こえているのですから、白蓮さんにも聞こえて当然です。

 

「あっ。いや、俺の知っている三国志で黄色い頭巾を被った黄巾党っていう盗賊というか、あれは農民の反乱だったかな。そう言った一団があったから。」

「うーん、黄巾党か。それは一体何だ?」

「俺も詳しくは知らないんだけど、張角という奴が首魁だったかな。農民の反乱を誘ってこの世を転覆させようとした・・・だったかな・・・。」

 

お兄さんの説明はかなり曖昧でした。

 

「なんとも煮え切らない回答ですな。」

「仕方ないじゃないか!!俺もそんなに詳しいわけじゃないし・・・。」

「星よ。一刀殿をそんなに攻めるモノじゃないぞ。」

「おや、愛紗。北郷殿といつの間にそんなに仲良くなったのだ?」

「本当だ。愛紗ちゃん、いつの間に・・・。」

「えっ・・・、あっ、いや・・・。」

「愛紗の顔が真っ赤なのだー!!」

「り・・・鈴々!!」

「にゃははは・・・。」

 

鈴々ちゃんの言葉に笑いが起こります。

しばらく笑いが起きていましたが、白蓮さんの咳払いで、再び場が緊張します。

 

「とにかく、その盗賊どもが北郷の言う『黄巾党』かどうかは分からないが、警戒するに越した事はない。」

「そうだねー。」

「では、風と稟は各国に斥候を放ち他の国の状況を調べてくれ。星、愛紗、鈴々は今以上に兵士を増やし国内の警備に当たってくれ。桃香はその調整役をお願いする。」

 

白蓮さんの指示に皆さんが頷きます。

 

「あの・・・、俺は・・・?」

「北郷は、私と一緒にこの城に残り、皆がいなくなった穴埋めをお願いする。雑用をしていたから仕事は色々知っているだろう?」

「ああ、分かったよ!!」

「えー、一刀さんと白蓮ちゃんが一緒に残るの?ずるいなぁ。」

「この隙に北郷殿と親密になろうとは・・・。白蓮殿は見かけによらず策士ですな。」

「えっ、そ・・・そんなことないぞ。この城が一番安全であって・・・だな・・・。」

 

桃香さんや星ちゃんの指摘にしどろもどろになる白蓮さん。

顔を真っ赤にしながら必死に反論しています。

その反論がまさにその事を肯定しているという事に白蓮さんは気付かないのでしょうか。

面白いので黙っておきましょう。

 

「と・・・とにかく、みんなで警戒する事!!以上!!」

 

そう言って白蓮さんは無理矢理その場を解散しました。

私達は、白蓮さんの指示に従って持ち場へと移動しました。

こうして、謎の黄色頭巾を被った盗賊さん達との戦いが始まりました。

 

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早めに行動したのが良かったのでしょう。

この国では大した被害が出る事無く、盗賊さん達に応対できていました。

 

ですが、別の国では村が滅ぼされたり、農作物が荒らされるなどの被害が起きているようです。

さらには、最初の頃は単独か少人数で行き当たりばったりな行動が多かったのですが、ここに来て組織的な行動も見せるようになってきました。

それによってさらに被害が拡大していきます。

 

ここに来て、朝廷が重い腰を上げて、官軍を派遣してきました。

これで、盗賊の被害も収まる。

多くの人がそう思ったでしょう。

ですが、結果は真逆のモノでした。

派遣された官軍は、その黄色頭巾の盗賊さん達、黄巾党によって簡単に返り討ちに遭ってしまったのです。

この出来事によって、朝廷の力は失墜しました。

逆に黄巾党の力は日増しに増大していきます。

 

そんな中、朝廷からの使者が白蓮さんの元を訪れました。

 

その日は皆さんが玉座の間に集められました。

ただ、遠方に出ている愛紗さんと鈴々ちゃんは、来ることが出来ませんでした。

 

いつも以上にピリピリした空気の中、2人の女性が玉座の間に入ってきました。

 

「これはこれは。遠路はるばるご苦労様です。」

「・・・・・・。」

「して、本日のご用件は?」

「・・・・・・。」

 

白蓮さんの言葉に無反応な赤髪の女性は、一つの書状を隣の小柄な女性に渡しました。

 

「こちらは、何進大将軍の代理の飛将軍、呂布殿。ねねは呂布殿の軍師を務める陳宮ですー。今日は、何進大将軍から書状を賜ってきたので、心して聞くがいいですー。」

「はい。」

「『幽州太守、公孫賛。おぬしには、黄色頭巾の盗賊どもの討伐を命ずる。』以上!!」

「はっ!!ありがたく拝命いたします。」

「うむ。キチンと励めとの何進大将軍のお言葉でしたぞー。」

「はっ!!盗賊討伐に今以上に励みます!!」

「うむ。では、我々はこれで失礼するですー。恋殿、美味しいモノでも食べに行きますぞー。」

「・・・コク。」

 

赤い髪の呂布と紹介された女性は、結局一言も話すこと無いまま2人は玉座の間を後にしました。

 

2人が出ていったことを確認すると、白蓮さんは緊張を解きました。

 

「はぁー、疲れた。形骸化しているとはいえ朝廷からの使者への応対は疲れるよ。」

「お疲れさま、白蓮ちゃん。」

「しかし、今更黄巾党討伐を命じられるとは、よく分からぬのだが。」

 

星ちゃんの疑問は尤もです。

 

「今までは、自分の領内のみ対応していたが、これからは大陸内の対応をしろという事だ。」

「なるほど。官軍が返り討ちにあったから、各諸侯の力を借りるという事ですな。」

「そう言う事ですね。白蓮殿、これからどうしましょうか?」

「そうだなぁ・・・。ん、どうした北郷?」

 

稟ちゃんの問いに答えようとした白蓮さんが、お兄さんの態度に気付きました。

 

「いや、さっきの小さい子・・・陳宮って言ったっけか、あの子があの赤い髪の女の子を呂布と呼んでたよな?」

「確かに、言ってましたね。」

「それがどうしたんだ?」

「いや、呂布と言えば三国志史上最強の武将なんだ。」

「ほぉ、それはどれほどのものだ?」

「うーん、お酒で酔っぱらっていても弓は百発百中とか、劉備、関羽、張飛の3人がかりでも厳しいとか・・・。」

「なんと!!それが真ならとんでもない武将ですな。」

「でも、先ほどの感じでは、そんな雰囲気がなかったですね〜。」

「そうなんだよな。それに俺の知っている三国志と今のこの世界が同じとは限らないし。」

「そうだよ、一刀さん。今は黄巾党をどうするか考えないとね。」

「そうだな。愛紗と鈴々が戻り次第、これからの方針を決めよう。」

 

白蓮さんの言葉でその場は解散となりました。

呂布さんの話はこの場限りかと思ったのですが、その武の凄まじさをすぐに知らされる事になるとは、思いませんでした。

 

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愛紗さん、鈴々ちゃんは翌日早朝に戻ってきました。

食事の後、また玉座の間へと集められました。

 

今日は昨日とは違い、お兄さんを含め主要な武将が全員揃っています。

 

白蓮さんは意を決したように話し始めました。

 

「昨日、朝廷より黄巾党の討伐を正式に命じられた。これは、我が領内だけではなく大陸内で他の諸侯と協力して対応していくという事だ。そこで、桃香。これは、桃香達にとって好機じゃないか?」

「好機?」

「そう。黄巾党を討伐すれば、朝廷よりそれなりの地位が与えられるだろう。そうすれば、今以上に多くの人を救えるはず。」

「桃香さん達の独立という事ですね〜。」

「そうだ。私としても、この3人が抜けるのは痛い。だが、桃香はこんなところでくすぶっているような人物ではないはずだ。残念だが今の私の力ではこれ以上の事はしてやれそうにない。」

 

確かに、桃香さんは誰かの元でというよりは、その上で力を発揮できる人物です。

白蓮さんとしても扱いにくい部分があったのでしょう。

 

「・・・うん。せっかく白蓮ちゃんがそう言ってくれるんだから私も頑張ってみるよ。愛紗ちゃんと鈴々ちゃんもいるし。」

「はい、桃香様。」

「鈴々に任せるのだー!!」

 

やる気になる桃香さんと、愛紗さん、鈴々ちゃん。

ただ、私達としては複雑です。

 

「独立の門出に、自分達の部隊の人間はそのまま連れて行ってくれて構わないぞ。」

「ほんと!!ありがとう!!」

 

3人の部隊にはそこそこの人数を割り当てています。

ですがその人数が減っても、それなりに残りますので当面は問題ないでしょう。

 

「あの・・・、一刀さん。」

「俺?」

「私達と一緒に行きませんか?」

「えっ!?」

 

桃香さんは意外と大胆です。

皆さんの前でお兄さんを連れて行こうとしています。

これで、お兄さんが一緒に行くと言えば、私もついて行くしかないでしょうか・・・。

ですが、私は桃香さんの元で働くべきではない。

なぜか、そんな気持ちになっていました。

なので、正直お兄さんには断って欲しいと思いました。

 

お兄さんはしばらく考えた後言いました。

 

「ごめん、桃香。せっかくのお誘いだけど、俺は一緒に行けない。」

「えー!!」

「なんとなくだけど、俺の居場所はここなんだと思うんだ。」

「そっか・・・。」

 

桃香さんは今にも泣きそうです。

 

「でも、今生の別れというわけじゃないんだから。桃香達が困った時にはすぐに助けに行くよ!!な、白蓮!!」

「ああ、もちろんだ!!」

「うん。私も白蓮ちゃんや一刀さん達に何かあったら助けに来るからね。」

「はい。」

「頼りにしているよ、桃香殿。」

 

白蓮さん達に代わって、稟ちゃんと星ちゃんが返事をしました。

 

準備を終え、拍手や抱擁を交わした後、桃香さん達は城を後にしました。

その姿が見えなくなったあと、稟ちゃんと星ちゃんに聞きました。

 

「2人はよかったのですか〜?」

「私は、いつまでも風と一緒ですよ。」

「ふむ。それに私達までいなくなってしまったら、白蓮殿は弱小になってしまうしな。」

「ふん。どうせ、私は普通の武将ですよ・・・。」

「いじけるなって、白蓮。桃香達を気持ちよく送り出した時の白蓮は格好良かったぞ!!」

「そ・・・そんな事、真面目な顔をして言うな!!」

 

お兄さんの言葉に真っ赤な顔で反応する白蓮さん。

その姿を見て、私達は大笑いをしました。

 

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桃香さん達が居なくなった寂しさにいつまでも構っているわけにはいきません。

早速大陸内の黄巾党への対応を検討することにしました。

 

大陸内の黄巾党を倒すと言っても、闇雲に動いても意味がありません。

そこである程度、目処を付けて移動する事にしました。

 

まずは、斥候を放ち黄巾党の行動状況を分析します。

最初の頃のそれこそ盗賊という感じから、最近は1つの部隊のように組織として行動しているようです。

組織として行動しているのであれば、兵糧などの物資をどこかに貯め込んでいる可能性があります。

 

私達はそこを狙い、黄巾党を崩壊させる策を選択しました。

一見地味ですが、戦略としては非常に有効です。

 

その為に、黄巾党内の物の流れを調べました。

それを地図に照らし合わせて、どこかに物が集められていないか確認しました。

 

すると、一カ所。

明らかに物の流れが集中している場所がありました。

そこは、各街道に通じており、人や物の移動に便利な場所です。

 

これはおそらく当たりでしょう。

それに、たとえ外れていてもここを確保しておくと、何かと便利です。

 

早速部隊を派遣することになりました。

全員で行っても意味がないという事で、白蓮さん、星ちゃん、私の3人の部隊が向かうことになりました。

稟ちゃんとお兄さんはお留守番です。

そこは、曹操さんの領地にほど近い場所なので、稟ちゃんが曹操さんに出会ってしまったら鼻血で大変な事になるのは目に見えています。

それに、誰かお城にいなければまずい事になります。

外敵は黄巾党だけではありません。

黄巾党は倒したけど、拠点を奪われたでは笑い話にもなりません。

 

結果として、そこはやはり黄巾党にとっての重要な拠点でした。

どこかからか奪ってきたと思われる大量の兵糧をしきりに運び込んでいます。

人の出入りは激しいですが、人数はそれほど多くないようです。

あくまで兵糧この役割を果たしているだけだと思いますが、今が好機と判断した白蓮さんの指示で、この拠点を叩くことにしました。

 

私達3人の部隊の人数でも、今この拠点にいる黄巾党を圧倒していますが、相手が拠点に篭もられるとやっかいです。

さらに増員する必要性が出てきますし、こちらにも被害が出る可能性があります。

なので、相手を誘い出して叩くという策を取ることにしました。

まずは、白蓮さんの部隊が勇ましく拠点の前に立ち塞がります。

 

「我が名は、幽州の公孫賛!!民を苦しめる賊どもよ!!我が刃で粉砕してくれようぞ!!」

「おーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

 

白蓮さんの言葉に合わせ部隊の兵士さん達が勇ましく声を上げます。

 

「なんだー、その人数で俺達とやろうってのか?なめるなよ!!」

「ごたくはいいからかかってこい!!それとも怖じ気づいたか?」

「な・・・なんだとー!!おめえら!!この姉ちゃんどもを八つ裂きにしちまおうぜ!!」

 

そう言うと拠点内から多くの黄巾党の皆さんが出てきました。

一斉に白蓮さんの部隊に襲いかかります。

白蓮さん達は、その攻撃を受け止めたりいなしながらなんとか止めています。

 

「さすがに、この人数では無理だったか。退却!!」

 

白蓮さんの言葉に合わせ、部隊の皆さんが一斉に退却していきます。

 

「逃すかよ!!ものども!!あいつらを追えー!!」

 

やはりというか、黄巾党の皆さんは逃げ出した白蓮さん達を追いかけます。

白蓮さんは、追いつかれず離れすぎずという感じで、黄巾党さん達を誘っています。

そして、森の中に入った途端でした。

左右の森林の中から一斉に趙の旗が昇ります。

 

「かかったな、賊ども!!我が名は趙雲子龍!!投降するならそれもよし。そうでないのなら、我が槍の錆にしてくれよう!!」

「伏兵か。ものども、一旦退却だ!!」

「そうはさせんよ。」

 

逃げようとする黄巾党の皆さんの退路を星ちゃんの部隊の人が塞ぎます。

それと同時に、逃げていた白蓮さんの部隊も振り返り囲みました。

 

「あちらは、大丈夫のようですね〜。では、私達も行きましょうか〜。」

 

その隙に私達の部隊は拠点に進入しました。

内偵を進めていたので、拠点の大まかな地図と、兵糧の保管場所は分かっています。

中に残っている黄巾党は私の部隊の人が倒していきました。

そして、保管場所に着くと、兵糧に火を付けました。

それと同時に荷車なども破壊しておきました。

 

逃げまどう黄巾党を尻目に私の部隊は拠点を後にします。

出来たら、黄巾党も助けたいところですが、今はそうも言ってられません。

拠点からの脱出に成功したちょうどその頃、森の中から勝ち鬨が聞こえてきました。

白蓮さん達も片が付いたようです。

 

こうして、朝廷から黄巾党討伐を拝命した後の初陣は大勝利で終わりました。

 

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あとがき

 

桃香達との別れ、そして黄巾党の乱です。

 

桃香達との別れは最初から規定事項でした。

原作がそうであるというのもありますが、桃香達が居てはそこは結局蜀になってしまいます。

それに風達がいるので、はわわ軍師とあわわ軍師を出すタイミングもありません。

そんなわけで、桃香達には退場していただきました。

多分、そのうちにまた出てくると思いますw

 

あと、黄巾党の乱ですが、やっぱり戦闘シーンは難しいです。

風の視点というのが、敷居を上げてしまっている気がします^^;

 

次は、黄巾党の乱とその次の話になるわけですが、もう少し黄巾党の乱を引っ張るか、あっさり終わらせるかまだ悩んでいます。

なるべく早めに書くよう努力しますので、また読んでいただけると幸いです。

 

今回もご覧いただきありがとうございました。

説明
恋姫無双の二次小説です。

全編、風の視点で話が進んでいきます。

その5という事で、今回はある別れと、三国志のきっかけとも言うべき乱が勃発します。

前話と同じで原作基準で話を進めていますが、オリジナル要素がかなりあったり、口調なんかも異なっている場合もありますので、そのあたりご了承いただければと思います。

誤字脱字報告、感想、叱咤激励お待ちしています。
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コメント
白蓮よかったな。(ブックマン)
まぁだれでもあの呂布の姿を始めてみたらそう思いますよねw(キラ・リョウ)
こうなるだろうなと四そうはしていましたが、劉備たちと良好な関係を結べたのは嬉しいですね。ただちょっと駆け脚すぎないかな?とも思いました。もうちょっと劉備たちとの絡みも見たかったかもw 黄巾ノお話はどうなるのか楽しみです。(Kazushi)
ちょこちょこと一刀が三国志知識を披露してるのがいいですね、原作も大抵のSSも受け取る側が意味がないと切り捨てる場合ばかりですし(吹風)
一刀の呂布発言、劉備にたいする突っ込みは無しですかw。どう考えても桃香じゃ戦力的にはマイナスですよね。(moki68k)
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