連載小説30
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とりあえず、とりあえずで終らせる目標を作って、文章を再開した私。

 

 

『学校に着いた私は、教室に入って友人に挨拶をした。

「おはよう」

「おはよう」

友人も同様に挨拶を返してくれた。

私は椅子に座りながら、なんだか楽しくなった』

 おうおう、いい感じじゃん。

「さて、次はどんなシーンにしようかな…」

 よし、授業中のシーンだ!

『「えー、ここはノートに記録しておくように」

先生は無機質に言った。

「ねえ、あの先生言い方が機械的だよね」

私は友人に話しかける。もちろん、小声で。

「そうね。でも、あれで普通なんでしょ」

友人の言葉も、どことなく無機質だった。

もちろん、友人である以上、私は気にしないのだが。

「あれで普通かぁ。だとすると、人生損してそうだよね」

「そうかしら。あの先生なりに楽しんでるんじゃないかしら」

友人の言葉は、どこか先生の肩を持ってるように聴こえた。

「なるほどね」

 それは、自分の話し方が似てるからなのかな。

「その辺りは、本人に聞いてみるしかないんじゃない?」

「げ」

 それは困る。困りすぎる。

「嫌だよ、そんなの」

「じゃあ、気にしない事ね」

 そんなこんなで私達の無駄話は終った』

「ふぅ…こんな感じかな」

「ん、できたの?」

 おわっ!

「なんだ、木谷さんか。そうじゃないけど、一段落着いたから…」

 びっくりしたって事は、それだけ没頭してたって事か。

「うんうん、熱中してるね? いい傾向いい傾向」

「そうなの…かなぁ」

 

 

これが本当にいい傾向なのか、私にはまだ分からない。

 

 

〜つづく〜

説明
第30回
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コメント
ご指摘、恐れ入ります。ご指摘に従い、次回以降まとめてあげる事に致します。(水希)
短いのに連続であげないほうがいいよ。(samurair)
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