真・恋姫†無双〜乱世を駆け抜ける魔導士〜第2話〜
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注意事項

 

この物語はファンフィクションです。設定がめちゃくちゃです。

多少リリカルや他の世界が入っています。

主人公がチートです。ちなみにオリキャラも出場します。

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なのはが倒れて、2日が経った。

しかし、まだ意識は失ったままである。

「・・・・なのは」

フェイトは、大切な友達にただ涙を流すだけだった。

「お願い、なのは・・・・目を覚まして」

今でも眠り続ける友達に、どうすれば良いか分からない。

そんな、フェイトとなのはを遠くから見ている人物がいた。

「なのはちゃん・・・・・フェイトちゃん・・・・・・・」

八神はやてであった。

フェイトから、なのはが急に倒れたと連絡を受けて急いで医療室へと連れ込んだ。

シャマルに頼んで検査をしてもらったが、何故こうなったのか分からないと言っていた。

「何でや・・・・なんで、なのはちゃんがこんな目に遭わんと行けんの!」

答えが分からない、どうして彼女がこんな目に遭わないといけないのか。

(一刀君、何処にいるんや・・・・・・・お願い、なのはちゃんを助けて)

今、此処にいない大切な友達を思って、はやては空を見た。

 

 

真・恋姫†無双〜乱世を駆け抜ける魔導士〜第2話―聖王の守護者と覇王と呼ばれる少女―

 

 

一刀たちは今、目的地である陳留を目指して、旅をしている最中だった。

「そういえば、一刀様は馬は乗らないの?」

馬に乗っている桜花に対し、一刀は歩いている。

そんなふとした疑問が浮かんだので、聞いてみると

「乗らないんじゃない・・・・乗れないんだよ。俺のいた世界じゃ馬なんかじゃなく、車というのが在ってな。俺はそれに乗っていたんだよ」

「その“くるま”と言うのは何?」

桜花の疑問にクリスが

「車と言うのは、この世界に台車という物がありますよね。それを、機械という絡繰を組み合わせて人を乗せて走る物を言います。また、これを大人数を乗せる事ができる“バス”と言うのもあります。その際、お金を支払う必要がありますけど」

その説明に、桜花は感心したように

「へぇー、天の世界じゃそんな便利なのがあるんだね・・・・でも、お金を支払う必要があるのってちょっと抵抗があるな・・・」

お金と言う言葉に、桜花は困ったような表情をしていた。

やはり、どの時代になってもお金というは大切なものであった。

 

「まぁ、そうだけどな。本当は魔法が使えなくなった時、武で戦わなければいけないんだけど、身体が鈍っていたんじゃ、話にならないからな」

「黄巾党と戦っているのに?」

「あれは、今の霊帝に不満を掲げている奴らの暴走と思えばいい。俺が考えているのは、俺とクリスを狙ってくるかもしれない敵の事だ」

「一刀様を狙ってる敵って?」

その言葉に、一刀は真剣な表情で

「俺とクリスは、この世界で言えば異端者だ。あの夜の時に言ったが、俺たちは1800年後の世界から来た存在、其れ故にこの世界の奴らは俺を狙ってる来るだろう。その時は、抗えばいい。

しかし俺のいる世界では、戦闘機人やガジェットというのがいる。もし、そいつらが俺を殺しに来るか捕縛しに来たのなら、その時は容赦はしないがな」

桜花は「せんとうきじん?がじぇっと?何それ?」と顔を傾げた。

そんな桜花を見て、一刀は苦笑して

「戦闘機人というのは、見た目は人間だけど中身は機械・・・・絡繰だ。俺もまだ戦った事がないから解らないけど、この世界の将じゃ歯が立たないかもしれない。そして、ガジェットというのは、これもさっき説明した絡繰と同じだが、こいつは量産型でな、いろんな種類の奴がいるんだよ。そして、俺たち魔法を使う者に対して言えば、天敵ともいえるかな」

「どうして天敵なの?」

「そいつらはな、魔法を妨害する力を持っている。攻撃も移動も使えることができないから厄介な存在なんだよ。しかもそいつらは、人を攻撃する」

「なっ!!一刀様とクリスって、そんなのと戦っていたの!?」

桜花は驚いた。昨日一刀から聞いた内容とは全く想像がつかない物であったからだ。

すると一刀は

「そうだ。でも勘違いするな、昨日話していた内容は本当だぞ。だから俺は、自分を鍛えているんだよ」

「そうだったんだ・・・・・。一刀様もクリスもすごいね」

何故か、尊敬というか、憧れているような・・・・とにかく目が輝いているように見えた。

 

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そして、しばらくしたら町が見えてきた。

「一刀様、クリス。徐州に着いたよ」

とりあえず、予定通りに徐州に到着した一刀たちは、町に入ることにした。

そして、町を見たクリスが異変に気付いた。

「何でしょうか?何か兵士が多いみたいですね」

「桜花、普段はこんなに人が多いものなのか?」

「うぅん。いつもは街の人のほうが多いのに、なんでだろう」

そんな事を考えていてもしょうがないと思った一刀は「・・・・・はぁ」と溜息をつき

「とりあえず、宿を取るのが先決だな」

と行って、宿を探すことにした。

無事に宿を取れた一刀たちは、どうして今日は兵が多いのか宿の主に聞いてみると

「あぁ、そりゃ曹嵩様が来ているからだよ」

「!!!おっちゃん、その話、本当なんだな!?」

「あぁ、本当だ。2時間前ぐらいあたりにここに来てな、陶謙様が歓迎されておったよ」

「マスター?どうしたんですか?」

曹嵩という言葉に反応した一刀に、クリスが訊ねるが、聞こえていない。

「おっちゃん、曹嵩さんは今どこにいるんだ?」

「?此処から先に、寺があるだろう。そこに曹嵩様はいるが・・・・」

「ありがとう、おっちゃん。桜花!!クリス!!お前たちは此処で待っててくれ!!おっちゃん!すまんが、彼女達に部屋を案内しといてくれ」

「マスター!?どこに行かれるんですか?」

「一刀様!?」

桜花とクリスが呼び止めるが、一刀は宿を飛び出していった。

「譲ちゃんたち、あれは・・・・何だ?」

「「さ、さぁ・・・・・」」

宿の主が聞いてきたが、2人には何が何だが解らないでいた。

 

――SIDE 一刀

「此処か?おっちゃんが言っていた寺って言うのは・・・・・・」

俺は今、おっちゃんが言っていた寺にいる。

目的は只一つ、曹嵩さんの救出だ。

とりあえず、寺に入って捜索しないといけないな。

俺は、姿と気配を消し、中に潜入した。

(曹嵩さんはどこにいるんだ?)

そして、1つの襖に近づいた時

「きゃああぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」

目の前の襖の奥から女性の悲鳴が聞こえた。

(!!此処か!)

俺は姿を露にし、襖を勢いよく開け放つ。

そこを開けると、2人の兵が1人の女性を今にも斬ろうとしていたところだった。

「お前ら!!何をしているんだ!!」

「うるせぇ!!邪魔をすんじゃねぇよ!!!」

兵の2人が斬りにかかるがそれを避け、俺は渾身の力で殴り、2人の兵を気絶させた。

「こいつら、弱っ」

とりあえず、2人をバインドで動きを封じ込めてっと

女性のほうを見ると、呆然としていた。

「あなたが曹嵩さんですか?」

俺は、先ほど襲われた女性に聞くとハッと気がつき

「えぇ、そうですが・・・・・」

(やっぱりこの人だったか・・・・・・・しかし、やはり女性なのね。いったい何なんだ、この外史は?)

俺が頭を抑えていると、曹嵩さんが

「あなたは、いったい・・・・」

「すみません、質問は後で良いですか?とりあえず此処は危険です。宿に俺の仲間がいます。そこで改めて答えます。宜しいでしょうか?」

「・・・・・解りました、後で聞きますね」

外に出ようと思ったけど、さっきの騒ぎで兵が見張っているかもな・・・・・しょうがない、ちょっと驚かしてしまうがあれをやるか。

とりあえず、結界をこの部屋に張ってと

「じゃあ、行きますよ」

そして、俺たちの周りに魔法陣を発生させ

「えっ!?な、何!?」

おぉ、慌ててる、慌ててる。

「俺たちを、クリスの許へ・・・・・転送!!」

そして、俺と曹嵩さんは消えた。

 

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その頃のクリスと桜花は、宿の一部屋で寛いでいた。

「一刀様、何処に行ったんだろうね?」

「私にも、解りません。曹嵩様って言った時に、何か驚いた表情をしていましたが・・・・」

「何だろうね?」

うーん、と悩んでいると

「気になるか、俺が曹嵩さんの言葉を聞いて飛び出していったのかを・・・・」

「「!!一刀様(マスター)」」

声をするほうを向くと、一刀と曹嵩がいた。

「一刀様、どうやってここに!?」

桜花が驚いている。無理もない、いきなり現れたんだから。

「(転移魔法を使ったんですか?マスター)マスター、そちらの女性は?」

クリスは、どうして一刀がどうやってきたかは知っているが、隣にいる人が気になるみたいだった。

「(あぁ、それは追々説明する)クリス、その説明はするけど、とりあえず彼女に俺たちの名を教えるが先だ」

そういうと、一刀とクリスは、窓際に立ち、桜花と曹嵩はベッドに座った。

「では改めて、姓は北郷、名は一刀だ。そして彼女が」

「クリスといいます」

「私の名は司馬懿、字は仲達だよ」

「私は、姓は曹、名は嵩、字は巨高と言います」

曹嵩の自己紹介をした瞬間、桜花の顔が青くなり始め

「そ・・・・そそそそそ、曹嵩様!!す、すみませんでした!!」

土下座をした。

そんな桜花とクリスを見て

「彼女たちは、あなたの・・・・」

「あぁ、俺の大切な仲間・・・・・・・いや、家族だ」

そんな一刀を見た桜花は、慌てながら

「ちょっと!一刀様!曹嵩様がいるのに、どうして・・・・」

「ふふふっ、いいんですよ、司馬懿さん。いつもの口調で話しても」

「で、ですが!?」

「いいんですよ、そのほうが気も楽でいいでしょう」

「あ、ありがとうございます!!」

そういって桜花は、安堵の溜息を吐いた。

 

「そういえば、マスター。曹嵩さんについて聞きたいんですが、どうして曹嵩さんの名前が出たとき出て行ったんですか?」

「あっ!それ私も気になる。どうして一刀様は、曹嵩様の名前を聞いて飛び出していったの?」

その質問に一刀は

「曹嵩さん、あなたさっき陶謙の部下に殺されかけていましたよね」

突然一刀に話を振りかけた曹嵩は

「えぇ。ですが、それがどうしたんですか?」

「本当なら、あなたはあそこの寺で死んでいたんですよ。その原因は、その部下が金目当てで目が眩んだからなんです」

「「「!!!!!!」」」

突然のことに3人は驚いた。

あそこで、曹嵩は死ぬんだと思ってもいなかったからだ。

「そして、その知った曹操は、徐州にいる陶謙を殺し、民をも殺した。俺いる世界ではこれを“徐州の大虐殺”と言っていました」

「じゃあ・・・・マスターが、急いで出て行ったのは・・・・」

「手遅れになる前に助ける必要があったからだ。もし曹嵩さんが死んだら、間違いなく“徐州の大虐殺”が起こってしまうからな。

そしてクリス、俺が転移魔法を使ったのは、もし陶謙の部下が曹嵩さんを狙う事を考えていたからだ」

しばらく沈黙が続いた。

まさか、曹嵩が死んでしまって、徐州で大虐殺が起こると言われ、頭が追いつかなかったからだ。

そして、その沈黙を破ったのは

「どうして・・・・・あなたはそれを・・・・」

曹嵩であった。

 

「簡単ですよ、曹嵩さん。俺は1800年後の世界から来たんだからな」

「!!じゃあ、あなたが天の御遣いなんですか!?」

驚いた表情から、何かを期待している表情へと変わった。

「天の御遣い?何だ、それは」

聞いたことの単語だったので聞いてみると

「以前洛陽に、菅輅という占い師が来てこう言ったんです。「大陸に流星が流れし時、彼の者、異世界より現れし者。其の者、使い魔と妖術を持ちいり、乱世を鎮める」と」

“菅輅”といった瞬間、一刀は桜花のほうを見ると

「桜花、確かお前が夢で現れたってのも、菅輅という占い師だったよな」

「うん、そうだけど」

「(どういうことだ。まるで俺が最初からここに来ることを予想しているみたいだな)曹嵩さん、その菅輅と言う占い師が来たのは何時ですか?」

「3日前ですけど、それがどうしたんですか?」

「少し気になることがありまして・・・・、クリス!俺たちがあの事件から、どのくらい日が経っているか解るか?」

そういうと、クリスは目を瞑り考えて

「おそらくですが、3日ぐらいだと思います」

(やっぱり、あの声は菅輅という者の声なのか?だが、どうやって俺たちがあそこにいることを知っているんだ?まるで俺たちを監視しているみたいだが・・・・)

思考をダイブして、一刀は黙り込むと

「御遣い様、実はお願いがあるんです」

曹嵩が、改まった表情でお願い事をしてきた。

「!!何ですか?改まった表情をして」

思考をいきなり中断された一刀は、吃驚したがすぐに落ち着いた。

「私を洛陽までの護衛をお願いしたいんですが・・・・」

「洛陽?どうしてだ?」

「私は今そこにいるんです。それに娘の華琳も一緒にいますので・・・・」

「華琳?あぁ、曹操の真名か」

“曹操”といった瞬間、曹嵩は目を細め、凄まじい覇気を出す。

「御遣い様、どうして私の娘を知っているんですか?私は“華琳”と言いましたが“曹操”とは言っていませんよ。それに先ほども“曹操”と言っていましたね」

その覇気を当てられた桜花は、震えているが、一刀とクリスは

(これが、この人の覇気ですか?あまりにも小さいですね)

「(確かにな、これが覇道を行く者としては小さすぎる)天の知識っと言っておきましょうか」

平然と、けど毒舌と評価しながら言うと、曹嵩は「そうですか」と覇気を沈めた。

「洛陽の護衛に関してはわかりました。では、今度は私たちが曹嵩さんに聞きたいことがあります」

「私ですか?」

「曹嵩さん、あなたは覇道を歩んでいくのですか?」

その質問に、曹嵩は

「覇道を歩むのは、私ではありませんよ。華琳のほうです」

そういうと、一刀は「そうか・・・・・」と答えた。

「洛陽には、明日出発しましょう。ここから西にいったところにありますので」

「解った、クリスも桜花もそれでいいな」

「解りました、マスター」

「ぅん、分かった」

「じゃあ、今日はもう寝るぞ」

そういって、一刀たちは少し早いが眠りについた。

 

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――SIDE 一刀

その日、俺は夢を見た。

真っ暗で何もない世界、人はその世界を闇を言っていた。

その世界に俺の目の前には、1人の女性がいた。

「誰だ?お前は」

「クリスにも同じ事を聞かれましたよ、私はイングヴェルト。古代ベルカ語で“覇王”と言います」

やっぱり、クリスの言っていた通り・・・・こいつはクリスのことを知っている。

「イングヴェルトが、俺に何の用ですか?」

すると、彼女は言い難そうな顔をして

「あなたにとって、辛いお報せがあります」

「何だ?それは」

「高町なのはが、あなたとクリスに関する記憶を失くしてしまいました」

「!!!!」

こいつ、今なんて言った?

なのはが、俺とクリスの記憶を失くしたって・・・・・

いや、それは如何でも良い!どうして・・・・・

「どうしてなのはが、そんな目に遭うんだよ!!」

「私にも解りません・・・・どうして高町なのはの記憶が失くしてしまったのか」

「フェイトやフォワードの4人は如何なんだ!大丈夫なんか!?」

「えぇ、フェイト・T・ハラオウンとあなたが言っていたフォワード4人は無事でした」

その言葉に、思わず安堵の溜息が出てしまった。

「どうしてそのことを俺に話す?お前は敵なんか!?味方なんか!?どっちだ!」

「それは、神のみぞ知ると言う事です」

そういうと、この暗闇が急に明るくなり始めた。

俺は思わず目を細め、手をかざすと彼女は悲しそうな顔をしていたのが見えた。

 

「っん!」

まだ太陽がまだ昇っていない時間に、俺は目を覚ました。

曹嵩さんと桜花を見ると、まだ眠っているみたいだな。

まぁ、俺たちは朝練とか色々していたから、早く起きるには慣れているしクリスは、起きてはいるが寝ぼけているみたいだな。

二人を起こさないように、クリスに念話を送った。

(クリス、起きているか?)

(うにゅ・・・マスター、ぉはようございます〜。ぁふ〜)

(寝ぼけているみたいだが、悪い知らせだ!なのはが俺たちの記憶を失くしてしまった)

(!!マスター、どういう意味ですか!?)

(夢でイングヴェルトが出てきて、なのはが記憶を失くした事を教えてくれた!)

(フェイトさんや、フォワードの4人は!?どうなんですか!!)

(フェイトとフォワードの4人は無事だ・・・・・問題はなぜ、なのはだけ記憶を失くしたかだ!)

(そうですね、とりあえず調べてみましょう)

俺は、管理局のデータベースを開きレリックに関するデータを見てみたが、それらしきことは書かれていなかった。

あのレリックが俺に反応したのなら、どうしてなのはの記憶まで失くす必要がある?

(マスター、如何ですか?)

(はっきりいって情報が少なすぎる。管理局のデータベースでも見てみたが、それらしい記載はなかった)

(こっちもです。無限図書のデータベースにも何もありませんでした。とすれば・・・・)

(聖王教会か・・・・クリス、すまないが頼めるか?)

(分かりました、ちょっと待っててください)

俺は外を見ると、だいぶ外が明るくなってきた。

(なのは・・・・どうしてだ?どうしてお前やフェイト、はやては辛い目に遭うんだよ)

今はいない、大切な友だちを思って、俺は空を見ると

(マスター、やはり何も記載されていませんでした)

(聖王の遺物や、古代ベルカに関係していないということか)

手がかりは無し・・・か、いったい何なんだ。あれは本当にレリックなのか?

特定の人物を下に起動するなんて、聞いたこともないぞ。

そんな事を考えていると

「「・・・・・・ぅうん」」

どうやら、曹嵩さんと桜花が起きたか・・・・・

(クリス、とりあえず鍛練しに行ってくる。準備が終わったら教えてくれ)

そういうと、俺は部屋を出て行った。

 

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それから少しして、曹嵩と桜花が目を覚ますと

「あれ・・・・クリス・・・一刀様は?」

「とりあえず顔を洗ってきてください。マスターは鍛練に行かれましたから」

鍛練に反応したのは、曹嵩であった。

「鍛練・・・ですか?」

「えぇ、マスターは毎朝欠かさずにやっているんですよ。もし興味があるのなら見てみますか?」

一刀の鍛練が気になった2人は、すばやく身仕度を終え、クリスの後について行った。

しばらく歩いた先で、彼女たちは信じられない光景を見た。

そこにいたのは、確かに北郷一刀本人がいた。

しかし、驚くのは彼が行っている鍛練ではない。彼女たちが驚いたのは

「ねぇ、クリス。私には一刀様が5人いるように見えるんだけど・・・・気のせいだよね」

「偶然ですね、私も同じように見えます」

その信じられない光景を見た2人に対し、クリスは

「残念ですが、あれがマスターの鍛練なんですよ。自らの分身を何体も作り、それをまとめて相手にしているんですよ」

「で、でもそれはさすがに・・・・・」

「えぇ、普通の人でしたら死んでしまうかもしれませんね。自分を何人も相手にし、その能力も受け継がれてしまいますから」

そんな話をしていると、一刀が彼女たちに気づき

「準備が終わったのか、クリス」

こちらに近づいてきた。もちろん分身一刀は何事もなかったように消えていった。

「はい、だいたいですが。あとは朝食を取るだけなんですが、如何します?」

「一応、握飯を作ってくるから、すぐに出る準備はしといてな」

そういうと、一刀は徐州に戻って行った。

それから10分後、クリスたちと合流した一刀は、握飯をみんなに渡して徐州を後にした。

 

「御遣い様、お聞きしたい事があるんですが・・・・・」

「曹嵩さん、できれば北郷か一刀で言って下さい。その御遣いというのは、ちょっと恥ずかしいんだけど」

そういうと、「分かりました」と言うと

「では、一刀さん。先ほどの鍛練について聞きたいのですが、あれは毎日なさっているのですか?」

「えぇ、毎日ですよ。以外でしたか?」

あっさりと肯定されてしまった。すると今度は

「あれを毎日やっているの!?一刀様、どれだけきつい事をしてるの!?」

「俺は人に教えたり戦場に出たり、人命救助にも参加する事があるからな。特に戦場のほうじゃ何が起こるかわからないからな」

「一刀さんのいた世界は、どんな世界ですか?」

目を輝かしながら、曹嵩が聞くと

「ここより遥かに栄えているが、それでも争いや事件などは起こったりする。俺は直接関わってないが、空港で大火災が起こった時はさすがに驚いたな」

「“くうこう”と言うのは何ですか?」

聞いたことのない単語にクリスが

「空港と言うのは、飛行機という人を乗せて空を飛ぶ絡繰があります。それを管理している場所です」

そういうと、「はぁ〜」と解ったような解らないような声が聞こえた。

「どうしてその“くうこう”で、大火災が起こったの?」

「それに関しては、詳しいことは言えない」

そう答えると「知らないほうが良い時もある」と付け加え

「一刀さんって、戦場に出たりしているんですよね?どのくらい強いんですか?」

「俺のいる世界では、ランクという順位みたいなものがある。FランクからSランクだけどな、俺はSSSランクっていうところにいる」

それをさらにクリスが

「そして私たちの所属している部隊では、能力限定という本来の力を抑える決まりがあります。マスターは5ランクダウンさせてAAランクに属しています」

その説明に「よく解らないよ」と桜花が言う。曹嵩も全く解らないと表情をしていた。そんな彼女たちに

「まぁ、実際に見たほうが早いな。洛陽に着いたら見せるよ」

一刀がそういうと、クリスも

「そうですね、そのほうが早いかと・・・・曹嵩さん、洛陽まではあとどのくらいかかりますか?」

「あと数刻くらいですよ、クリスさん」

「マスター、どうしますか?」

クリスが聞くと「なら、少し速度を上げる?」と言うと

「では、少し急ぎますか」

そういうと曹嵩と桜花は、馬に檄を入れて速度を上げた。そして一刀は走った。

 

それから3時間後、一刀たちは洛陽に到着する。

「一刀さん、ここが洛陽です・・・・・ですが」

「どうしてあれだけ走ったのに、疲れた顔をしないの!」

そう、一刀は3時間ずっと走っていたのだ。しかもペースは乱さないし、速度も維持したままだった。

「普段やっているからな。しかも、それを3時間から1時間で往復していたから」

「そ、そんな事できないよ・・・・」

「マスターですからね。できるんですよ」

「「あっ、納得」」

「いや!納得しないでよね!」

 

そんなやり取りをしながら、門兵に声を掛けるが

「すまないが、今はダメだ」

「徐州にいる曹嵩様が行方不明に『私がどうしましたか?』曹嵩様!?ご無事だったんですか!」

「この者たちは、私の命の恩人。直ちに彼らを通しなさい」

そういうと「し、失礼しました」と言い、一刀たちは洛陽に入った。

そして歩いていた先に、曹嵩と同じ金色の髪をした女性が近づいてきた。

「お母様!!無事だったのね」

「えぇ、華琳。この人たちが助けてくれたのよ」

そういうと、曹操は一刀を見て

「お母様を助けてくれて、ありがとう。わたしは『魏の覇王・・・・曹操、字は孟徳だろう』!!どうしてあなたが知っているの・・・・それに魏って、私が考えている国の名の1つよ」

そういうと、一刀は「天の知識だ、気にするな」と言った。

「それで、あなたたちは?」

「俺は北郷一刀だ。そして彼女が(ふむ、この子が・・・・まだまだひよっこだな)」

「クリスと言います」

「私は司馬懿、字は仲達と申します(はぅ〜、言い難いよ)」

普段慣れていない敬語を使う桜花を見て、一刀とクリスは苦笑をしてしまうと

「一刀さん、早速ですが見せてくれますよね?」

曹嵩が一刀を見て言うと「お母様?何を見るの?」と曹操は聞くが

「まぁ約束したからな。ただし流石にここじゃまずい。どこか広い所がいいけど」

「なら練兵場に案内します。華琳、あなたは春蘭と秋蘭を呼んで練兵場に来なさい。では、一刀さん私に付いてきてください」

そういうと、曹嵩は一刀を連れて練兵場へと向かった。

「何なの?いったい・・・」

その場に残された曹操はそれだけ言うと、城へと戻った。

 

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そして曹操は、春蘭と秋蘭をつれて練兵場へと向かった。

「華琳様、華音様は何を考えているのでしょうか?」

「私にも解らないわ、秋蘭。お母様は北郷と何か約束をしていたみたいだけど」

「そんな男が、華音様と何を約束したんでしょうね?」

「それは練兵場に行けば解るでしょうね、行ってみましょう」

そして、練兵場に着いた曹操は

「それで、お母様?私たちに何を見せてくれるの」

「これから、一刀さんの武を見せてくれるのよ」

それを聞いた春蘭は、一刀を見て

「あんな弱そうな男がですか?華音様」

その発言に、クリスはムッと来て

「なら、あなたが戦いますか?はっきり言いますが、マスターはあなたが思っているほど弱くありませんよ」

「ハッハッハッハッ!私があんな男に負けると思っているのか!?華琳様、私があの男に勝ち、この勝利を華琳様に」

曹操はそれを止めようとしたが、夏候惇は一刀の前に現れた。

 

「何だ、お前は?」

「我が名は夏候惇!貴様を倒す者の名だ!」

(ふーん、こいつが魏武の大剣・夏候惇元譲か・・・・・)

そういうと、一刀は興味なさそうに背を向け

「お前じゃ話にならないな。もっと力をつけてから俺に挑むんだな」

それを聞いた夏候惇は、怒りを露にし

「貴様!私の武を侮辱するか!!」

いきなり一刀に襲い掛かるが

『ガシッ!!』

片手で夏候惇の一撃を止めた。

「「「「「!!!!!!」」」」」

その光景に、クリスと一刀以外が驚いた。

曹操たちは夏候惇の攻撃を片手で止めた事を、桜花は一刀の非常識すぎる行動に。そして一刀は曹嵩たちを見て

「みんな、止めるなよ。彼女は俺にいきなり挑戦状を叩きつけてきたんだ、もし邪魔とかしたら許さないからな!」

そういうと一刀は彼女の武器を引き寄せ、蹴りを放った。

「くっ!」

武器を放し蹴りを避ける夏候惇だが、一刀はまるで予想していたのか、彼女の頸をもう片手で掴み、絞めながら持ち上げ、彼女をバインドで動きを封じると

「どうした?もうお終いか?所詮お前の力はこんなものだ。俺から言えば、お前を殺すなんか容易い。こういう風にな」

そういうと一刀は掌に力をこめると、夏候惇は苦しそうに顔を顰め、酸素を求めるが一刀はそれを許さない。

「俺は曹嵩さんとの約束を守るために武を見せるといったが、お前はそれを邪魔したんだ。なら“お仕置き”が必要だな」

そういうと一刀は手を放し、ドラグーンランスを起動させ、一刀はフェイクシルエットで2人となり

「さて、どちらが良いか選ばせてあげる。俺の全力全開で手加減なしの攻撃を受けるか、前後からの攻撃を受けるかの、どちらかを。ちなみ他の選択は無しだからな」

それを聞いた曹操は

「待って!!」

「んっ?どうしたんだ、曹操さん?俺は邪魔したら許さないと言ったんだがな」

「お母様との約束を果たそうとしたのに、部下が邪魔してしまって、本当にごめんなさい」

そういうと、曹操は頭を下げ

「一刀さん、彼女を許してくれませんか?別に彼女に悪気はなかったんです、だからお願いします」

「私からも頼む、姉者を離してやってくれ」

曹嵩たちが頭を下げるのを見た一刀は

「それはできない。こういう誇りの強い奴は、一度身体に叩き込まないと解らないみたいだからな」

それを拒むと曹嵩たちは

「お願いします、一刀さん。春蘭には私たちがきつく言っておきます。だからお願いです、彼女を殺さないで下さい」

そういうと、土下座をした。

(部下を護る為に、プライドを捨て土下座をするか。なるほど仲間を想う気持ちは、はやてと同じかそれ以上みたいだな)

(マスター、どうするんですか?)

彼女達を見ていたクリスが、一刀に念話で聞いてみると

(俺のことを知って、聞いているだろう?クリス)

(はい、マスターの口から聞きたいのですよ)

「(相変わらずだな、クリスは)良いよ、だけど約束して」

「約束ですか?」

「二度とこんな事が起こらないように、彼女やこれからお前たちに仕える者たちを徹底的に躾けておくこと・・・・ただ、それだけです」

そういうと、曹嵩たちは立ち上がって

「解りました。そしてこの約束を守るため、そして、私を助けてくれた一刀さんたちに私の真名・・華音を受け取ってください」

「そうね。私もお母様を救ってくれたお礼と春蘭が迷惑掛けた謝礼として、私の真名・・華琳を受け取って」

「姉者が迷惑を掛けた。私の姓は夏候、名は淵、字は妙才、お前たちに私の真名である秋蘭を受け取ってもらいたい」

「なっ!華音様、華琳様、秋蘭!?」

曹嵩たちが真名を託した事に驚いた夏候惇だが

「春蘭、今回はあなたが悪いわ。一刀はお母様の約束で武を見せるつもりでいたのよ。あなたはそれを莫迦にしたのよ」

「ですが、華琳様・・・・!!」

夏候惇が反発しようとしたが、一刀が「華琳、もういいよ」とバインドを消し

「今回は、華音さんたちに感謝して下さい。彼女たちは土下座までして、お前を助けたんだからな」

そういうと、一刀は華音のところに行き

「すみません、華音さん。せっかくの約束を守れなくて」

「いいんです、私は一刀さんの本気を見れて『華音さん、あれは本気じゃないですよ』・・・えっ?」

本気じゃないといった一刀に、華琳が

「あれが本気じゃないって、どういうこと?一刀」

「俺は別に誇示とかしないが、もし本気を出したら、間違いなく夏候惇は死んでいる」

「「「「「「!!!!」」」」」」

曹操たちは驚いている。あれで本気じゃない、本気だったら夏候惇は殺されていたと言われたからだ。

「一刀様・・・・それ本当なの?」と桜花が聞いてくると「本当だ、桜花」と肯定された。そして、華琳を見て

「それと、華琳。俺がキミを試していたのをまだ気付いていないみたいだね」

「なっ!何時私を試していたの?」

「俺が夏候惇に選択肢を与えた時から、ちなみに気付いていたのは、クリスだけみたいだけどな」

そういうと、桜花がクリスに「気付いていたの?」と聞いてみると「はい、マスターが拒否したのも曹操さんを試していたんですよ」と言うと

「仲間を護る為にプライドを捨て頭を下げ、土下座もする。さすが覇道を歩もうとしている事だけはある」

「私を試したのは気に入らないけど、覇道を歩む者としては当たり前よ」

 

そういうと、一刀は

「俺は旅人だ、君主を見極める必要がある。それに、俺も国を創ろうかと思っているからな」

「そう、なら私と組まない?そうすれば、富も名声も手に入れることができるわよ」

華琳が誘ってくるが、一刀は笑いながら

「残念、俺たちはまだ旅の途中だ。俺が何処で国を創るか、まだ決めていないからな。この旅で決めて行きたいと思っている」

「あら、私は諦めないわよ」

華琳がそういうと一刀は苦笑しながら「まぁ、その時は頑張って」と答え

「それじゃ華音さんが真名を預けてくれたから、改めて自己紹介をするよ。俺は姓は北郷、名は一刀。俺のいた世界では“聖王の守護者”の二つ名を持っている」

「では、私も改めて。私は四大元素を司る者、名をクリスと申します」

「私の姓は司馬、名は懿、字は仲達、真名は桜花と言います(うぅ〜、いい加減普通に話したいよ)」

一刀たちの自己紹介を言い終わると華音と華琳と秋蘭は「解った(わ)」と言い、夏候惇は「ふんっ!!」と、鼻を鳴らした。

 

-8ページ-

そんな夏候惇を見て、華琳が

「春蘭、あなたまだ一刀を認めていないの?」

「当然です、華琳様!こんな男を認めるなんて私にはできません」

その発言に一刀は、顔を俯き

「そうか・・・・夏候惇・・・・お前はまだ懲りていないんだな」

静かにキレた。

「そうだ!さっきは油断したが今度は!!」

そういうと、彼女は武器を構えるが・・・・・

「いい加減にしろよ・・・・・・雑魚が」

殺気と覇気を出しながら、ゆっくりと歩きながら夏候惇に近づく。

そしてそれを当てられた華琳たちは

「何・・・・ですか・・・・これ・・・・は」

「これが・・・・北郷の・・・・本気・・・・なのか」

「身体・・・・・が・・・・・・震え・・が・・・・止まら・・・・ない・・・わ」

「一刀様・・・・怒って・・・いるの・・・・」

「(マスターが、ここまでキレるなんて・・・・)っく!!」

恐怖で身体が竦み上がり、声すらまともに出せないでいる。

それを近づいてくる恐怖に、夏候惇は

「・・・・・・・・・・・」

一歩も動けず、何も言えれなかった。

「華音さんたちは・・・・必死になってお前を護った・・・・だが・・・・お前はその優しさを踏み躙った・・・・解るか・・・・お前は・・・・仲間を莫迦にしたんだぞ」

一歩・・・また一歩・・・夏候惇に近づいていく

「そんなちっぽけなプライドで・・・・仲間の優しさに・・・・泥を塗ったんだぞ・・・・そんなお前を・・・・俺は許さない」

そして、夏候惇の許にきた一刀は、ゆっくりと顔を上げ

「・・・・・ひっ!!」

戦慄を感じた。

その時夏候惇は見た、一刀の目の色を・・・・

今の一刀の目に色は・・・・金色で瞳孔が縦に裂けていた。

「死ぬ覚悟はできているんだろうな・・・・夏候惇」

一刀はドラグーンランスを槍から大鎌のハーケンフォームに変え、ゆっくりと振り上げるが

「もう止めてください!!マスター!!!!」

先ほどの恐怖が何とか解けたクリスは、一刀の目の前に立った。

「退け・・・・クリス」

「退きません!!ここで彼女を殺しても、マスターが苦しむだけなんですよ!!!マスターだけじゃありません!!ここにいるみんな!!マスターを恨んでしまうかもしれないんですよ!!!だからお願いです!!!私の知っているマスターに戻ってください!!!優しいマスターに・・・・・戻ってください・・・・」

そして、クリスの涙を見た一刀は元に戻った。

「クリス・・・・あれ、俺・・・・如何したんだ・・・・全く、覚えて・・・・」

そういうと、一刀は倒れた。

「マスター!!」

「一刀様!!しっかりしてください!!」

殺気と覇気が完全に消え、何とか動けることができた桜花は、一刀を揺らす。

(昔にも・・・こんな・・・事が・・・あったような・・・気が・・・する)

そう思っていると、一刀は意識を失った。

 

-9ページ-

――SIDE なのは

「っん!!」

「なのは!!良かった・・・・良かった・・・・」

目を覚ますと、私の目の前でフェイトちゃんが泣いていた。

「ごめんね、フェイトちゃん。心配掛けちゃって」

「うぅん、そんなこと・・・・ないよ」

そして、私はフェイトちゃんを抱きしめ

「ねぇ、フェイトちゃん。私ね夢を見たの」

「夢?・・・・どんなの」

「あそこの通路でね、私は男に人を抱きしめていたの。多分、その人はないていたんだと思うの。それでね、リインと同じくらいの背をした女の子と一緒にね、その人の頭を撫でていた、そんな夢なの?・・・・ねぇ、フェイトちゃん。カズトくんとクリスの事、教えてくれないかな?」

「なのは・・・・うん、わかったよ」

私はフェイトちゃんからカズトくんとクリスのことを話してくれた。

カズトくんは、優しくて頼りがいがあって、でもちょっと意地悪なところがあって、いつも私たちやみんなを気にかけていたって。

クリスは、普段真面目で怒ったら怖くて、カズトくんといつも一緒にいて、みんなのサポートをしているって。

「ねぇ、フェイトちゃん。他にはないの?」

「なのは、一刀はね訓練の時ティアナを見ていたの。それも心配そうに」

「ティアナを?どうしてだろう」

「私にも解らない。でも、ティアナが心配だって、言ってたし」

あれ?何だろう・・・・私、そのカズトくんと何か約束をしていたような気がする。

「うっ!!」

頭が・・・・また・・・・・

「なのは!!しっかりして、なのは!!」

「フェイトちゃん・・・・私・・・・そのカズトくんと・・・・何か・・・約束・・・した・・・様な・・・気がするの」

「もういいよ!!なのは、今は喋らないで!!」

フェイトちゃんが私を抱きしめて、落ち着かせると、眠くなってきた。

「ごめんね、フェイトちゃん・・・・私・・・・少し・・・寝るね」

「うん、お休み。なのは」

そういうと、私は眠りに着いた。

 

-10ページ-

今回の魔法講座

 

転移魔法:術者と範囲内の術者が許可した対象のみを一定の範囲内に瞬間移動させる。

 

バインド:魔力による縄、鎖、輪等によって対象の動きを封じる。一定空間に対して仕掛け、その範囲に入ったものに対して発動する設置型と、直接目標に対して仕掛けるものがある。

 

フェイクシルエット:敵を欺き、攪乱させる補助魔法。ただし、術者の魔力を極端に消費するためあまり好ましくない。

 

なのはWikiより(フェイクシルエット以外)

 

-11ページ-

おまけ

NGシーンPart1

「お前ら!!何をしているんだ!!」

「うるせぇ!!邪魔をすんじゃねぇよ!!!」

兵の2人が斬りにかかるがそれを避け、俺は渾身の力で殴り、そして

『ぼぎっ!!ごきっ!!』

あ゛っ!!この音・・・・・やっちゃったーYO!!!まっ、いっか!!

「良い訳ありませんよ!!ちょっと衛生兵、衛生兵!!」

 

NGシーンPart2

おぉ、慌ててる、慌ててる。

「俺たちを、クリスの許へ・・・・・転送!!」

そして、俺と曹嵩さんは消えた。

その後、彼らの行方を知るものは誰もいなかった・・・・

 

真・恋姫†無双〜乱世を駆け抜ける魔導士〜 ―完―

「いや!こんな終わり方無いよね!!誰か助けてくれよ!!」

 

NGシーンPart3

「貴様!私の武を侮辱するか!!」

いきなり一刀に襲い掛かるが

『ガシッ!!』

片手で夏候惇の一撃を止めた。

「「「「「!!!!!!」」」」」

その光景に、クリスと一刀以外が驚いた。

曹操たちは夏候惇の攻撃を片手で止めた事を、桜花は一刀の非常識すぎる行動に。

「おかしいな、どうしちゃったのかな・・・・」

「一刀様?そんな台詞、台本にはないんですけど・・・・」

「頑張っているのは解るけど、模擬戦は喧嘩じゃないんだよ・・・練習の時だけ言う事を聞いている振りで、本番でこんな危険な事をするのなら練習の意味・・・ないじゃない。ちゃんとさ、練習通りにやろうよ」

「か、一刀・・・?どうしちゃったの?」

「なぁ、俺の言っていること・・・・俺のやり方・・・・そんなに間違っている?」

そういうと、夏候惇は武器を手放し

「う、煩いぞ。北郷!私はちゃんとしているではないか!何が気に入らないんだ!?」

そんな反発をする春蘭に

「・・・・・少し、頭冷やそうか・・・・クロスファイア・・・・」

「聞けよ!ほんご『シュート』!!!!」

いきなり撃たれて、反応できないで直撃してしまった。

「春蘭!な、何よこれ!?」

曹操が春蘭のところに行こうとしたが、バインドで動きを封じられ

「じっとして・・・・よく見ていなよ」

煙が晴れ、夏候惇は虚ろな瞳をしていた。

そんな彼女を一刀は再び撃った。しかも今度は容赦なく・・・・・・

そして直撃し、地に倒れる春蘭。

「しゅんらーーーーーん!!!!」

そんな彼女に一刀は

「今日はこれで終了・・・・今度からこんな事にしないように」

 

-12ページ-

あとがき

 

一刀君が、いきなり本気でキレました。

 

キレた彼は、あの冥王さんよりも怖いです。

 

目がね、金色になるんだよ。しかも瞳孔が裂けていたら、子どもとか武将でもトラウマとかになっちゃうかもよ。

 

ちなみに今回のオリキャラはこの人

 

曹嵩 巨高(真名:華音) CV:久川綾

年齢:3(ギロッ!!)ひぃ!!

身長:165センチくらい

体重:(聞かないほうがいいわよ)

詳細:曹孟徳の母親。徐州で陶謙の部下に殺されそうになった所を一刀に助けられる。

   見た目が17歳に見えてもおかしくないぐらい美人。しかも器も大きい為、桜花が土下座をしても普通に許す。

   さらに曹孟徳より覇気が大きいため、王としても十分素質があるが、本人は別になるつもりはないみたい。

   武器は大鎌の“死神の鎌=デスサイズ”

 

こんな感じです。これからも、真・恋姫†無双〜乱世を駆け抜ける魔導士〜をよろしくお願いします。

 

説明
最初に投稿した主人公設定で総合魔力ランクと空戦陸戦ランクを変更しました。
コメントいただいた皆様、呼んでくださった皆様にはご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願いします。
総合魔力ランク
変更前:SS−→変更後:SSS
空戦陸戦ランク
変更前:S+→変更後:SS+
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
4780 3930 33
コメント
jackry様:なんだか一刀君が魔王さんと融合しちゃった感じに・・・・・(ほわちゃーなマリア)
げんこつ様:これからの一刀君に期待していてください(ほわちゃーなマリア)
一刀やべぇ!!かっこいい(げんこつ)
キラ・リョウ様:金色で瞳孔が縦に裂けていたら、トラウマになっちゃいますよ(ほわちゃーなマリア)
よしひろ様:リリカルで私が感じた“仲間との絆・友情”を恋姫で、話を進めていきますので楽しんでいてください。(ほわちゃーなマリア)
一刀こわっ!!   過去に何があったんだ?!(キラ・リョウ)
本編読んで盛り上がって、NGシーンで笑わせてもらいました!! なのはもヒロインのようですが、彼女がどうなるのか、そして(よしひろ)
ティリ様:ありゃ、これはちょっと不自然ですね。修正します。報告ありがとうございます(ほわちゃーなマリア)
龍威旋様:やはり、StSの名シーンの一つですからね。(ほわちゃーなマリア)
6p 今のペースですと〜 曹嵩さんが横文字をっ(ティリ)
wwww最後の最後にあの名シーンがwww(龍威旋)
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