ときメモ4を期待する会 第3話 |
「はぁ〜〜……公式ホームページで、ついにプロモ映像が出たね?」
光の落胆した表情と声に、彼は不思議そうに首をかしげた。
「どぅした、なんか、最初の頃の勢いがなくなってるぞ?」
「したくもなるよ……プロモ見てよ。皐月優ちゃんの下校の断り文句」
「ん、どれどれ?」
司会席に都合よく置いてあるパソコンでプロモ映像を開くと彼もゲッとなった。
『一緒に帰って、後輩に噂されると恥ずかしいし』
「なんだよ、まんま、女帝さまじゃないか? 捻りがないどころの話じゃないぞ? 藤崎ファンを敵に回してるとしか思えない!?」
「原点回帰の目的を見失ってるよね? これは酷すぎる?」
顔を真っ青にする光に彼も、散々といった顔で、首をガクンッと下げた。
「シリーズ物は、キャラがバッティングしないのが基本なのに、なんで、こんな安易なことをするかな? 2の時の頑張りが全然、見えない」
「2は1と差別化を図るため、ヒロイン同士のバッティングが出ないのよう、気を使ったのに、これじゃあ、能力値が一緒程度なら、許されることも、まんま藤崎さんじゃ、逆にファンは萎えるよ?」
光の言葉に、彼は首を横に振り、必死に顔を微笑ませた。それでも、無理があったが……
「と、とりあえず、皐月優に関しては、今後は触れないことにしよう?」
「う、うん。じゃあ、次だけど、こっちはいい話」
ビシッと、どこからかスクリーンモニターが現れ、部屋が暗くなると、映画のようにホワイトボードにプロモ映像が流れた。
「見てよ、見てよ? このアニメーションのような作りの懲り方!? 幼年期時代がないけど、これでも、2といい勝負できるよ?」
「ああ、シンプルさはなくなってるが、これは期待感がでかくなるな?」
うんうんっと頷く彼の横から凄まじい衝撃波が飛んだ。
「危ない!?」
咄嗟に彼を庇い、衝撃波を受けた光は、彼が無事なのを確かめ微笑んだ。
「よかった、君が無事で……」
「陽ノ下光、必殺奥義、「愛の身代わり」か? 主人公のパラメータを上げることが出来るんだよな?」
「なんと、4では、戦闘システムが復活! さらに手の加えられた戦闘が予想されるね?」
「ああ、それに、まだ、プロモでしか、知らないが、柳冨美子、あの娘、いいキャラ出してるよ! まず、あの娘の攻略を最初に決めたぞ、俺は?」
「簡単そうだもんね、あの娘?」
「なんだよ、その目?」
ため息を吐き、彼は遠い目をした。
「でも、結局のところ、4は誰がメインヒロインなんだ?」
「順当でいけば、星川真希だけど、プロモの最後は皐月優だから、訳がわからないよ?」
「メインのしっかりしてないところは、よくないな。キャラ付けだって、ほとんど、安易なの多いし?」
「まぁ……1での失敗、全然、生かされてないと考えれば、いいんじゃない? ほら、大手企業って、頭硬いの多いから、失敗を教訓にすること少ないじゃない?」
「ナムコなら、DS版テイルズオブシリーズが二回も失敗を繰り返してるもんな?」
「歴史は繰り返すね? こんな事なら、2のリメイクでもやれば、ファンは喜ぶと思うよ?」
「結構いるよな? 4をだすなら、先に2を出してくれって?」
「全国のひかりんファンさん、KONAMIに進言してください。ときメモ2のリメイクを?」
「でも、やっぱり、皐月優の下校帰りの断り文句……」
「それは触れない約束でしょう? ここはファンがどぅ見るか、それに賭けよう? もしかしたら、いい結果が残るかもしれないし?」
「俺がコアなファンなら、詩織ちゃんを冒涜してるのかって、怒るけどな?」
「5が出たら、もしかして、今度は私のそっくりさんが出るのかな?」
「歴史は繰り返すからな?」
「歴史は繰り返す」
『一緒に帰ると後輩に噂される……』
壊れたように司会席に置かれたパソコンから、皐月優の下校の断り文句がなんども流れ、二人はガクンッと頭を下げた。
説明 | ||
今回は、新キャラ皐月優を散々に扱き下ろしますので、期待してる方は読まないほうがいいと思います。 少なくとも、私は、プロモを見て、彼女が大嫌いになりました。 |
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コメント | ||
お、皐月ファンですか?(スーサン) はい。攻略難度が高い上、爆弾のつきが早い……そんな予感がしますね?(スーサン) マジです! 公式HPのプロも映像を見ていただければ、わかります。女帝さま二世の光臨です! 能力値を見ても、まんま、伝説のヒロイン様ですね?(スーサン) |
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